アメリカで人気が出ちゃった日本製品(2012/06/17) | コブス横丁 | COBSキャリア
意外な日本製品が海外で熱い支持を受けています。日本人ならうれしいことですが、「えっ? それがそんなにイイの?」などと思ってしまうことも。日本人にとってはごく当たり前の製品でも、海外では「Awesome!」(すばらしい)となることがあるのです。アメリカ人にウケて、米amazonでも販売されている製品を紹介します。
■キューピーのマヨネーズ
日本ではいっとき「マヨラー」なんて言い方がされましたが、アメリカでも日本の味に魅せられたマヨラーが増えているようです。米amazonのベストセラー・マヨネーズのランキング20位圏で4位、7位、15位と3本もキューピーマヨネーズがランクイン!
しかも10人のレビューワーの内、5人が★5つの満点。「キューピーを試したら二度と元のマヨネーズには戻れない」「かつてないうまさ」、「ユニークな味だがとりこになっちゃう」、「ウチのだんなはこのマヨネーズを愛してる」などの絶賛コメントが書かれています。
アメリカでマヨネーズというと、瓶に入った製品が主流で、使う時はスプーンですくうのですが、日本ではチューブ入り(squeeze bottleと呼ぶんだそうです)で簡単。この手軽さと、絞り金の星印がまたウケています。
■明治のチョコベビー
日本のお菓子が全世界で大人気なのを知っていますか? 日本のお土産でテッパン人気なのはお菓子です。コンビニでがさっと購入して海外で配るともうあなたなは人気者。本当です。
日本ほど多種多様なお菓子をかわいいパッケージングで販売している国はほかにありません。定番商品の明治のチョコベビーも米amazonでも人気です。レビューワー全員が満点(笑)。「すっかり中毒」、「これを愛せない者はいない」とコメントされています。
■明治アポロチョコ
円すい型の形で有名な定番チョコですが、これもアメリカで販売されています。★5つ満点5人で絶賛です。「チョコといちごラブの人のマストアイテム」、「病みつきなの」などの書き込みがされています。
■たのしいおすしやさん
まぐろ、たまご、いくら、ちらしのおすしを作って食べられるというものですが、このキッチュなところがアメリカでも人気(笑)。
米amazonでは12人のレビューワーの内9人が★5つの満点。「これはビックリ」、「小さな女の子に送るマジック!」といったご意見が。
■マルカワのガム
コンビニで20円で販売されているマルカワのガム。オレンジとかグレープのやつです。あれも売ってます。レビューの平均点は3.2点とそれほど高くはないですが、それでも12人が★5つの満点です(笑)。どうですか、駄菓子でもこの人気。日本のお菓子は何を持って行っても大丈夫ですよ。
■象印の電気炊飯器
中国人観光客が日本に来ると必ず購入すると言われているのが電気炊飯器。日本の電気炊飯器の性能は文句なく世界一でしょう。実はアメリカでも大人気なのです。米amazonのRice Cookersジャンルで第7位が象印の電気炊飯器。
レビューの総数は340でその内★5つ満点がなんと277人という快挙! 「レストランクオリティーのお米を家で」、「お米を炊く唯一の方法」、「この炊飯器を骨の髄から愛してる!」などといった熱烈なレビューが並んでいます(笑)。日本人として誇らしい気持ちになりますね。
■お弁当箱
アニメ、漫画の影響なのか、アメリカでも日本の「お弁当」が大注目されています。『スヌーピー』などを見るとわかりますが、アメリカ人が学校で食べるお弁当は見た目が……。
ピーナツバターのサンドイッチとリンゴを、まるで業務用みたいな茶色の紙包みに入れて持っていったります。そういう文化の国から見ると、日本のお弁当はまさに奇跡(笑)。お弁当(bento)人気で、米amazonでは「Kitchen&Dining」の「Storage&Organizatio」に「BentoBoxes」というブランチジャンルがちゃんと設けられています。ここで1位を獲得しているのがパンダお弁当箱。
形がパンダの顔になっているかわいいものです。62人のレビューワーが★5つの満点をつけています。「スーパーキュート!」、「6歳児にクリティカルヒット!」などのコメントが並ぶ大人気ぶり!
■つめ切り
つめ切りは英語でNailClipperです。「NailClippers&Trimmers」ジャンルで堂々3位に入っているのが日本製の『Seki Nail Clipper』です。顧客満足度は大変に高く、105人が★5つの満点評価。
「私はアストン・マーチンを運転し、パネライの時計を身に付け、そして今……関のつめ切り」という大変に光栄なコメントが書き込まれるほど大絶賛です。使いやすさ、メンテナンスフリー、いつまでも切れ味が変わらないという点が評価されています!
■電気マッサージ機
米amazonでも大人気ですが、「肩コリに効く」などという普通の使い方ではありません。そしてユーザーから激オシのコメントがつづられています。ぜひ自分の目で確認して爆笑してください。
■お弁当作り用の卵型
日本のお弁当が「bento」となってアメリカでも人気なのはご存じの通りです。米amazonでは、お弁当作りに使う道具は「bento accessories」というブランチメニューにまとめられています。中で人気なのが、卵をウサギちゃんやクマくんの顔にするプラスチック製の型。
『Kotobuki Plastic Egg Mold, Rabbit and Bear』($3.25)という製品で、なんと82人もレビュワーがいてその内60人が★5つの満点。テキサス、オースティン在住のTecho-Popさんは「Egg-celentな製品」とベタなダジャレで褒めています(笑)。レビューを見ると「Cute」のオンパレード。
■お弁当作り用の野菜型抜き
同じくお弁当作り用の道具ですが、野菜の型抜きです。桜などの花弁の形に野菜を抜くステンレス製のあれです。キャラ弁作りがネット経由で広まったせいか、この型抜きにも人気があります。35人レビュワーの内22人が★5つの満点。上の卵型と同じく「Cute」が並びます。
■エチケットカッター
男性のグルーミンググッズの1つにエチケットカッターがあります。鼻毛やまゆ毛のお手入れに使う道具ですが、パナソニックの『ER-GN30 』という製品が売れています。「Health & Personal Care部門の23位に入っています。しかも324日もトップ100にランクインし続けていますからロングセラーです。
333人のレビュワーのうち231人が★5つの満点。しかしカリフォルニア州サンノゼ在住、Kay Hayesさんの「ベスト・ウーキー・ファイター!」というコメントタイトルはいかがなものか(笑)。この人も★5つ付けています。
■お好み焼き
アメリカからお客さんが来たらお好み焼きに連れて行ってあげると喜ばれます。あのソースの甘辛い感じがアメリカ人の舌にヒットするようで、その人気はかなりのものがあります。
キュピーさんに取材した際に「日本で弊社のマヨネーズを食べて気にいった方が、アメリカに戻っても食べたいということで人気が徐々に広まったいったのでは」とおっしゃってましたが、お好み焼きも同様にじわじわとその人気を広げています。
米amazonではオタフクさんが出している『Okonomiyaki kit/Japanese pizza』($14.9)という家庭用お好み焼き具材のセットが販売されています。レビュワーが2人しかいないのが残念ですが両名とも★5つの満点。「簡単で楽しい!」とC.L.Satonicaさんは言っています。
■クルトガ
三菱鉛筆の『クルトガ』(Kuru Toga)というシャープペンシルをご存じでしょうか。シャープペンシルの芯を自動で回転させ、満遍なく芯が使われるようにすることで芯を折れにくくした製品です。
これがアメリアメでも販売されていて($6.97)、その非常に日本人的な工夫ゆえか人気です。217人もレビュワーがコメントを書き込んでいます。何か言いたくなる製品なのでしょう。その内113人が★5つの満点(笑)。
■刺身包丁
「Sashimi Knives」で一番人気が「Sekiryu Yanagiba Sashimi Knife 300mm」です。いちいちローマ字表記で長いですが、関流柳刃刺身包丁です。アメリカでは包丁も「ナイフ」なので日本人からするとちょっと違和感がありますね。
すしが世界的に有名になってしまったので、それを作るための道具も必要だというわけです。レビュワー5人が★5つの満点。テキサス、ヒューストンのG.Davisさんの「スシ用のイイ包丁だ」など褒めるコメントが並びます。
■パイロットのボールペン
パイロットはなんと大正7年(1918年)創業の老舗です。パイロット製の筆記用具、特にボールペンはもはやアメリカでも定番製品となっています。米amazonの「Writing & Correction Supplies」部門の「Pens & Pen Refills」Top100の中の第1位はパイロットのボールペンです(12本入りで$12.97なので1本約86円/1ドル=80円で計算)。
しかもパイロットはこのTop100の中に26製品も入っています! ランキングをよく見ると、ゼブラ(明治30年創業!)、ぺんてる(昭和21年創業)の製品も多く、このブランチメニューは日本製品が制圧していると言ってもいいほどです。
■お〜い お茶
アメリカで販売されているペットボトルの緑茶が甘いのをご存じでしょうか。アメリカの飲料メーカーが販売している「グリーンティー」には加糖されたものが多く、日本人がアメリカのスーパーでそれを飲むとビックリします。
紅茶と同じような感覚なんですね。ところが、伊藤園の『お〜いお茶』(500mlペットボトル12本で$23.44)がアメリカでも人気になっています。肥満大国と呼ばれるアメリカ人の健康志向にマッチしているとの、bentoが広まっていくのと同様に、日本からの「緑茶は無糖」が浸透していっているものと思われます。
ちなみに、お〜いお茶は「Grocery & Gourmet Foo」部門の「Beverages」メニューの第72位です。Top100のほかの製品はコーヒー類ばかりなので、ここに緑茶が入っているというのはスゴイです。説明写真に「Koi Aji」(濃い味)が入っているのがちょっと愛嬌があっていいです。ぜひ見てください。レビュワー54人の内42人が★5つの満点です。
■ウォシュレット
トイレの多機能化にかけて日本の右に出る国はありません。TOTOのウォシュレットは日本を代表する多機能トイレと言っていいでしょう。温水/冷水による洗浄、座面の温めだけでなく、音楽も流すなど、外国人が仰天するほどの進化を遂げています。
日本を訪問する外国人が、センサーによって自動的に蓋が上がったりするなどの機能を見て驚きの声を上げるのも珍しくありません。この職人的な作り込みもまた日本を代表するものではないでしょうか。ウォシュレットは米amazonでも販売されており人気を博しています。
『TOTO SW554-01 Washlet S300 Elongated Front Toilet Seat, Cotton White』($880.00)は「Toilet Seats」で53位にランキングされています。ランクが低いと思うかもしれませんが、上位に来ているのはただの替え便座(蓋込み)がほとんどで価格も$50程度の製品です。そんな中、この高価な製品がこの位置に入っているのは驚きです。
ちなみに「Elongated」なので製品タイプとしては大型のものになります。83人のレビュワーの内62人が★5つの満点です。ノースカロライナ州シャーロッテ在住のVincent D. Librizziさんは「9年待った製品だ!」と絶賛しています。
■サッポロ一番
カップヌードルやチキンラーメンは海外で浸透していますが、このサッポロ一番はどうか、と思っていたのですが、米amazonでちゃんと売っていました。しかも「オリジナル」と銘打たれたしょうゆ味の袋めんは、28レビューの内、17名が5つ星と高評価。
「結局これだ!」(コネチカット在住のEmily B.さん)、「ベストラーメンヌードルだ」(N. REYESさん)などの意見です。ちなみにみそ味の『サッポロ一番みそラーメン』はあるものの、なぜか『サッポロ一番塩ラーメン』はありません。
日本ではどちらも外せない定番商品なのですが。塩という名称が、健康を過度に気にするきらいのあるアメリカではウケないからでしょうか。ちょっと残念です。
■『明星一平ちゃん夜店の焼そば』
カップ焼きそばは、さすがに海外ではあまり知られていないだろうと思いきや、実はアメリカにも愛好者がいるんです。ちゃんと米amazonで販売されています。しかもお湯を切って、ソースを絡めた写真なども表示されていて説明も親切です。
6つで$18.46なので1個約240円。日本での希望小売価格が170円[税別]ですからちょっと高価ですね。26レビューの内、なんと5つ星が22人という高評価です。「一度試したら病みつき!」(フィラデルフィア在住のE. Liuさん)、「驚きの素晴らしさ」(ロサンゼルス在住のPaul Choungさん)などのご意見が並んでいます(笑)。
■象印の『ミスター・ベントー』(MR.Bento)
魔法瓶の仕組みで、ご飯とおかずを温かく保ってくれるお弁当箱ですが、これがアメリカでウケています。アニメや漫画の影響で、日本の「お弁当」が「Bento」として海外でも通用するようになったためでしょう。スゴイ人気です。
なにせレビューが400以上もあって、その内なんと260以上が5つ星。「高校生の娘のために使ってるけど最適! 子供たちは二度と学校のカフェテリアには戻らないと言ってる」(DC在住のWordsmithさん)などのご意見です。
日本人としてなんだかうれしいですね。
■たれびん
「たれびん」というのは、しょうゆやソースを入れる小さなプラスチックのびんです。お弁当に付いている、魚や豚の形をしたアレですが、Bentoが国際語になるに従って「たれびん」も認知されるようになりました。「ソイ・ソース・コンテナ」Soy Sauce Containerと呼ばれています(笑)。
15個入って$2.87です。41のレビューの内、22が5つ星評価です。「クール・コンテナ!」(シカゴ在住のLindaさん)や「スゲーかわいい!」(ChiritineYAH!さん)などのご意見です。
■ハウス『バーモントカレー』
日本の家庭のカレールーと言えばこれ! 以前マイナビニュース会員にアンケートをとった結果でもぶっちぎりの第1位でした。アメリカではどうかというと……それほど売れてはいないようですが熱い支持者はいます。評価は4レビューの内、3つが星5つです。
「これが本当の日本のカレーだ!」(ミル・バレー在住のAudrey Dickinsonさん)、「家族の伝統の味」(アーリントン在住のB.Farrandさん)というご意見が。アメリカ人なのに家族の伝統というのは面白いですね。
このB.Farrandさんのレビューによると、彼女の叔父さんが教会の仕事で日本に行った際に持ち帰ったのが始まりで、今ではご主人と一緒にバーモンドカレーを仲良く食べているそうです(笑)。
■小豆島名産『生搾り醤油』
スゴイ時代ですね。小豆島名産のしょうゆが米amazonでアメリカ人に向けて販売されているんですから! これは香川県小豆島のタケサン株式会社が製造、販売しているものです。4本で$28.92なので、日本円にすると1本570円くらいです。
日本からすると高めです。しかし、本物志向がアメリカにも広がっているのか、評価は高いです。5レビューの内、5つ星が4、4つ星が1。「素晴らしい職人技の醤油」(ロサンゼルス在住のHarry Tickさん)、「あなたが普段使っている醤油とは違うぜ」(セントラルバレー在住のMr.Momさん)など、違いの分かる方々からのご意見が並んでいます。
⇒米amazonで販売されている小豆島名産『生搾り醤油』
http://www.amazon.com/Kishibori-Shoyu-Artisan-3-5-Ounce-Bottle/dp/B001IZ7SME/ref=sr_1_7?ie=UTF8&qid=1337555959&sr=8-7
挙げ出したらきりがないのですが、このように、「カレールー」や「お弁当箱」などといった、日本により根ざした商品までもが海外にファンを獲得しています。日本人として誇らしいと思いませんか?
(谷門太@dcp)