先般のNHK「ルソンの壷」で紹介されていました。
スプレーノズルのメーカー「いけうち(大阪市)」は、“霧”を工業製品として規格化し、販売することで成長してきた。きっかけとなったのは、水粒の直径の平均が10ミクロン以下という世界最小の「濡れない霧」を作り出すノズルを開発したことだ。乾燥による静電気の発生を嫌う精密機械や電子部品工場などで加湿に使われてきた。さらに冷房や感染症予防、農業などにも霧の活用の場を広げるノズルメーカーの戦略に迫ります。
【霧のいけうち】涼霧システム
kirinoikeuchi さんが 2011/09/28 にアップロード
涼霧システムとは、セミドライフォグ(平均粒子径20〜30μmの非常に微細な霧)を噴霧し、霧が蒸発する際の気化熱により周囲を3〜5℃低下させる冷房製品です。
夏季熱暑対策として昔から行われている打ち水の原理を応用したもので、クーラーなどと比較し消費電力量1/40と非常に効率的に冷房することが可能です。
また、打ち水などに特有の『周囲が濡れる』問題も解決しました。
セミドライフォグの粒子は非常に微細で、かつ霧の大きさは均等で粗大粒子を含まないため、人や建物を濡らすことなく蒸発し、周囲の温度を低下させることが可能です。使用する水の量も非常に少ないため無駄水が発生せず、ランニングコスト(水道代+電気代)もクーラーなどと比較し1/10と非常に経済的です。
涼霧システムは冷媒を用いないため自身からの排熱が無く、また従来困難だった屋外の冷房用途として安価に利用できるため、都市部のヒートアイランド対策や夏季の熱暑対策に非常に適した冷房製品です。
【株式会社いけうち 涼霧システム】
http://www.kirinoikeuchi.co.jp/nozzle/osusume/2012summer/lyohm/index.html#RS