調査に使ったロボット(左から)AE2000a、Tuna-Sand、AE2000f
東大、 3台のロボット展開し、八丈島沖に熱水マウンドに似た地形を 発見 2012.11.06東京大学生産技術研究所海中工学国際研究センターの浦環教授らは、自律型の海中ロボットを 3 台同時に動かして、伊豆諸島の八丈島南方の海域に、活動を停止した熱水噴出口を持つ山 (熱水マウンド) のような地形を発見した。 3 台を同時展開することで効率が 3-5 倍に高まり、調査を迅速化できる。 これまで見つけにくかった活動を停止した熱水マウンドが見つけやすくなり、環境に影響の少ない海底鉱物資源の開発が期待できる。
10 月 25-28 日の期間に音波で海底の地形を調べるロボ 「AE2000a」 と、化学センサーを搭載して水質などを調べる 「AE2000f」、 海底の詳細な写真を撮影する 「Tuna-Sand」を使って調査したところ、既に調査が進められている熱水マウンド群の 「伊是名海穴」に似た地形データが得られた。 種類の違うロボットを同時に動かして調査するのは初めて。
今後は今回発見された地形の詳細な調査や、相互通信機能といったロボの改良を進める。
朝日新聞デジタル:東京・八丈島沖に巨大鉱脈か 熱水鉱床に似た地形発見 - 科学 ☜本文はこちら
【波多野陽】東京都八丈島の南方180キロの海底で、銅や亜鉛、金、銀などを採掘できる熱水鉱床のような地形があるのを、東京大などが見つけた。ロボットを投入して調査した。実際に鉱脈があれば、国内最大級の熱水鉱床となる。