11月28日
今朝の6:40過ぎからNHKラジオの「ビジネス展望」に出ます。テーマは、経済社会システムの歴史的転換についてしゃべります。この2〜3年間強調してきた、集中メインフレーム型から地域分散ネットワーク型への転換です。3.11の福島原発事故は集中メインフレーム型システムの終わりなのです。
上記は昨日のツイートです。今朝放送を聞きました。【ビジネス展望】サマリーで定評のある「いまさきもり の アンダンテ・カンタービレ 」さんのコピペをさせていただきます。(何回か勝手にコピペですみません)
『経済社会システムの歴史的転換期』
11/28 NHKラジオ 金子 勝さんのお話の要約です。
これまでの経済社会のシステムを20世紀的システムと呼んで区別するなら、それは、重化学工業を軸とした『集中メインフレーム型』というものであった。
具体的には、『大規模化によって、効率化とコストの削減を図る』というやり方で、大量生産・大量消費の経済社会システムであった。
これに対して、21世紀型システムと呼べるものは、
コンピューターの大容量化・高速化・小型化によって、
情報の総記録技術ができるようになったことを基盤にして、
大量の情報から、利用者のニーズに合ったソフトやコンテンツを
タイムリーに提供できるというシステムである。
この21世紀型システムでは、
都市集中型の経済社会から、地域分散ネットワーク型へと変わって行く。
例えば、高度成長時代に誕生したスーパーマーケットを思い浮かべると良い。
人口が増え成長がある社会では、大量に仕入れて、廉価販売をしても、
売れ残る事は少く、儲けもあった。
それが、人口が減少し低成長時代に入って来ると、行き詰まって来た。
それに代わって、今は、一つ一つの規模の小さいコンビニが堅調である。
コンビニは、ポスシステムでネットワーク化されている。
店舗ごと、地域ごと、、時間帯ごと、等のデータが総て集積される。
そのデータに基づいて、売れ筋の商品をタイムリーに店頭に並べて置けば、定価で売ってもよく売れて、売れ残りもなく、儲かるということである。
これから解ることは、小規模だと、一見非効率のように思われるが、
ネットワークで結びつけることによって、充分に効率的になっている。
これが、21世紀型の新しいシステムの特色である。
エネルギーについて見れば、一層その違いがはっきりする。
原子力発電事故は、20世紀型・集中メインフレーム型のシステムの崩壊を象徴している、と言える。いったん事故を起こすと、全体のシステムを麻痺させて、リスクが非常に大きい。
一方、再生可能エネルギーは、不安定で効率が悪いと言われるが、上述のようにIT技術の進展により、スマートグリッド等を導入することで、むしろ、効率的で安定的なシステムになって行く、と見て間違いない。
そういう意味からもわかるように、20世紀型システムのの原発を続けて行くという事は、新らしい技術開発や産業構造への転換を、妨害していると言えよう。
また、地域分散ネットワークの仕組みは、農業でも適用できるものである。すでに、農産物の直販所でもポスシステムが導入されているし、
ネット販売を通じて、国内外への直販する仕組みもできている。
これを更に進めていけば、やたらと米国のような大規模農業を目指さなくても、小規模分散型、地域共生型の安心・安全の農業を展開して行けると思う。
総じて、脱原発やTTP問題は、
20世紀型の経済社会システムから、
21世紀型の経済社会システムに進むかどうか、という事が問われているのである。
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友人からも、今の政局をどう思うかと問い合わせあり…難しきを聞くな、と回答も大局的には、幕末の薩長土肥の対等時代に、徳川家茂と慶喜が争っている様ですな、、、さて誰が何処でしょうか?…と、うそぶいています。いつも西から新しきが出て来て、全国を制覇して行っています。流通はこけていますが… 今の社会は、この30年に益々東京へ集中…これは人・物・金・情報が一極集中する方が効果的であった時代背景があった様です。これからはSNSの時代、地方分散型の時代となり、東京集中も方向転換して行くでしょう。日本でもアジアでも世界でも、安く旅出来る時代となり、平等な普遍的な価値であったはずの「時間」が、活用と利用の方法次第で、大きな競争要因となって来ます。時代が変わるということの意味だと思います。
いま、明治初期の無茶苦茶が出来る社会ではありませんが、思いは、覚悟は、必要でしょうね…「廃藩置県」「月給(現在価値)1千〜2千万円のお雇い外人」「世界最先端機器の導入(京都蹴上水力発電所は世界2番目)」…「廃仏毀釈」の失敗も… … …
まだまだ頑張りましょうね!
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