今、クラシック音楽の世界で、“奇跡の作曲家”と呼ばれる被ばく二世の佐村河内守(さむらごうち まもる)さん。
11月9日、NHK総合「情報LIVE ただイマ!」内で、佐村河内さんの特集企画を放映したところ、直後から佐村河内さんの交響曲を聴きたいという方が急増。放映翌日から3日間にわたり、大手インターネット通販のCDランキングで、J−POPのアルバムをおさえ、総合チャートで1位を記録するなど、大きな反響を呼びました。
佐村河内さんは14年前に、両耳の聴覚を失うというアクシデントに見舞われますが、絶対音感を頼りに、80分を超す長大な交響曲第一番“HIROSHIMA”を書き上げました。
被ばく者の苦しみ、また再生への祈りが込められた交響曲は、2008年に広島交響楽団で初演されて以降、実に4回も再演されています。現代作曲家の交響曲がコンサートの演目に上がる事はほとんどない中、極めて異例なことです。
番組では、人の心を打つメロディーがどのようにして生まれたのか。耳鳴りや、それに伴う発作と闘いながら行われる佐村河内さんの作曲活動や、交響曲が生まれたきっかけとなった子どもたちとの交流などをご紹介しました。
佐村河内守、再び! 今朝のNHK総合「あさイチ!」での放送を受け全国でまたもや大反響です。交響曲第1番HIROSHIMAは、Amazon総合チャートで1位に返り咲き。感動の声がtwitter上にも溢れています。制作ドキュメント映像はこちら http://p.tl/SGFf
交響曲第1番《HIROSHIMA》 / 佐村河内守
アップロード日: 2011/07/13
■佐村河内守の最新情報はこちら↓
http://columbia.jp/artist-info/samuragochi/
アルバム『交響曲第1番《HIROSHIMA》』
(2011.7.20発売・COCQ-84901・¥2,940(税込))より
「交響曲第1番《HIROSHIMA》」
演奏:大友直人指揮 東京交響楽団
録音:2011年4月11-12日 パルテノン多摩
全ての聴力を失う絶望を経た作曲家、佐村河内守が完成させた《交響曲第1番》。
中世以来の西洋音楽の歴史を包含し、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ等、ロマン派シンフォニストの系譜を受け継ぐこの交響曲は、佐村河内の出自(被爆二世)が反映された自伝的作品でありながら、
「闇が深ければ深いほど、祈りの灯火は強く輝く」
という作曲者の言葉に象徴されるように、東日本大震災の惨禍を経験した私たち日本人の心にも深く通じる、魂を救う真実の音楽といえましょう。
危険を感じる大きな余震が続く中での録音セッション。大オーケストラが、大友のタクトのもと、まさに一塊の火の玉となり燃え上がるさまは圧巻の一言です。
最終楽章、苦しみと闇の彼方に、希望の曙光が降り注ぐ−−。「現代に生まれた奇跡のシンフォニー」を、是非お聴きください。
標準の YouTube ライセンス