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感音難聴:アルツハイマー薬活用 マウスの細胞再生− 毎日jp(毎日新聞)
「難聴」の薬物治療に成功 慶應大学の研究チーム 5.tvasahi.jp/230110008?a=ne…
老化や大きな音を聞いたことにより、耳が聞こえにくくなる病気の「難聴」を巡り、慶應義塾大学の研究チームが、世界で初めてマウスを使った実験で薬物治療に成功しました。感音難聴:アルツハイマー薬活用 マウスの細胞再生− 毎日jp(毎日新聞)
音を電気信号に変えて脳に伝えるマウスの「有毛細胞」を、薬剤を使って再生することに世界で初めて成功したと、岡野栄之(ひでゆき)・慶応大教授と米ハーバード大のチームが発表した。有毛細胞が傷むことが主因となる「感音(かんおん)難聴」は、世界の人口の1割以上とされる。有毛細胞が加齢や騒音などで一度傷むと再生は極めて難しく、成果は新たな治療法につながると期待される。9日付の米科学誌ニューロンに掲載した。
哺乳類では、数万の有毛細胞が内耳のカタツムリのような器官「蝸牛(かぎゅう)」の内部に整然と並んでいる。音を増幅させたり脳に伝えたりする役割がある。胎児の段階で有毛細胞ができると、隣接する細胞は有毛細胞を支える「支持細胞」へと変化することが分かっている。
チームは、アルツハイマー病治療薬として開発された薬剤が、この作用を邪魔することに注目。有毛細胞が傷ついた後にこの薬剤を用いると、支持細胞を減少させて、有毛細胞を増やすことを突き止めた。
また、大音量で難聴にしたマウス10匹のうち、5匹のマウスの内耳にこの薬剤を手術で投与。3カ月後に調べると、投与された5匹は、未投与の5匹に比べ、有毛細胞の一種の数が最大で2倍以上多くなり、難聴もわずかだが改善していた。
有毛細胞の再生には、遺伝子を使った動物実験で成功しているが、ウイルスを用いるために安全面で課題があった。岡野教授は「この方法が最も実用化が期待できるのではないか。今後は、よりヒトに近いサルを使った実験などで効果を確かめたい」と話す。【斎藤広子】