中国のPM2.5除去に効果 三井造船が新型集じん機 :日本経済新聞
三井造船は大気汚染問題が深刻な中国などでの需要を見込んで、ディーゼルエンジン向けに開発した排ガス処理技術を工場などの排気処理に転用し販売する。同社の排ガス処理技術はススなどの粒子状物質(PM)をプラズマで分解するもので、排ガス中のPMを最大9割除去できる。従来の電気集じん機などに比べ、PMの回収効率が高い。
処理技術はダイハツディーゼルと共同で開発した。PMをプラズマで帯電させ、電極に引き寄せて分解する方式。電気集じん機のように集めたPMを機械的に回収する必要がなく、再び飛散するリスクがない。
中国では直径2.5マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル以下の粒子状物質(PM2.5)による大気汚染が深刻になっている。三井造船の処理技術ではフィルターで捕捉が難しいナノレベルの粒子も捉えることができるため、PM2.5も基準値以下に除去できるという。これまで大気汚染防止装置を付けていなかった中国の中小規模の工場などでも排ガス処理の需要が出るとみられる。三井造船は市場の動向を見極め、中国での現地生産も視野に入れている。
(参照)
三井造船 排気ガス再循環システム開発|KCTコミちゃん http://tv.kct.jp/program/detail.php?id=7644 @KCT_komichanさんから