新潟日報社 netpark ::: 天然ガスから石油製品製造に成功
新潟市北区で2009年に始まった、天然ガスから石油製品を製造する日本独自のガス・ツー・リキッド(GTL)技術の実証試験が終了し、研究主体の独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などは27日、「商業化できる技術を確立した」と試験の成功を発表した。石油代替エネルギーとして、日本への安定供給につながると期待される。
研究はJOGMECのほか、国際石油開発帝石やJX日鉱日石エネルギーなど民間6社でつくる日本GTL技術研究組合が行った。天然ガスの入手が容易なことなどから同市に実証センター(プラント)を設置した。
JAPAN-GTL実証試験成功裏に終了
~商業規模で利用可能な GTL 技術を確立~http://www.jogmec.go.jp/news/release/docs/2011/newsrelease_120127.pdf
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 日本GTL技術研究組合
JAPAN-GTL実証試験成功裏に終了
~商業規模で利用可能な GTL 技術を確立~
JOGMEC及び日本GTL技術研究組合は、日本独自のGTL(天然ガスの液化燃料化、G AS-To-Liquidsの略)技術であるJAPAN-GTLプロセス開発のため、日量5 00バーレル(約80キロリットル)のGTLの実証プラントを新潟市に建設し、2009年4 月より実証試験を実施してまいりましたが、このたび、予定した実証試験を成功裏に完了し、運 転を終了致しました。
JOGMECと日本GTL技術研究組合は、組合員民間 6 社(下述)の協力のもと、共同研究 契約を締結し、JAPAN-GTLプロセスの特徴である、炭酸ガスを含有する天然ガスをその まま利用するという、世界初の技術について、2006年度より実証研究を行ってまいりました。
実証プラントの建設後、約3年間の実証運転を行い、運転時間1万時間、連続運転時間3千時 間を達成し、この間、種々の実証試験を行うことにより、商業規模で利用可能なGTL技術を確 立することができました。
GTLは、天然ガスを原料に石油製品を製造する技術で、石油代替の燃料ソースの確保と多様 化を可能にする極めて有効な手段であり、また、GTLによって製造される燃料は、硫黄分や芳 香族分などを含まないため、環境に優しいクリーン燃料としても期待されています。
JOGMEC及び日本GTL技術研究組合は、実証プラントによる実証試験と並行して、本技 術の実用化に向けた検討を行っており、引き続き、日本のエネルギーの安定供給と地球環境との 調和の実現に向け取り組んでまいります。
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)及び日本GTL技術研究組合(本部:東京都港 区、理事長:松村 幾敏)は、日本独自のGTL(天然ガスの液化燃料化)技術であるJAPAN-GTL プロセス開発のため、日量500バーレル(約80キロリットル)のGTLの実証プラントを新潟市に建 設、2009年4月から実証試験を実施してきましたが、このたび、予定した試験目標を達成し実証試 験を成功裏に終了致しました。これにより、商業規模で利用可能なGTL技術を確立することができ ました。
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