チェスがコンピュータの勝利に終わったのは過去のことでしたが、将棋は裏表等やり方は格段に多くあり、難しかったのだが、とうとうコピュータで学ぶソフト=人工知能が発達して、名人に勝利した…昨年の12月のことであります!
コンピュータの記憶媒体の緻密化は、真空管、磁石、トランジスター、IC、LSI、そして写真技術の進歩により限りなく極小化して行く。その上、現在ではナノテクノロジーとして「原子、分子レベルのスイッチ」が発見され利用方法の開発が急がれて来た。人間の頭脳の中のシナプスの構成と成長発達の過程とほぼ同じ様な働きを機械的にできることが確認されて来ています。どのようなソフトを入れ込むかになって来ています。空恐ろしくなりますが、まだまだ現実化は先の話です。しかし、真空管コンピュータ時代から未だ50年であり、後50年経てばそのようなことは極当たり前で、誰も不思議にも思わなくなるかもしれませんね!
人工知能はどこまで進化したか
先月中旬、将棋界に激震が走った。コンピューター将棋ソフト「ボンクラーズ」が、元名人・米長邦雄永世棋聖を破ったのだ。あらかじめ「定跡」が打ち込まれた過去のソフトとは違い、ボンクラーズは5万局の棋譜を教科書として「人間が指しそうな手」を自ら学習する「機械学習」によって、プロ棋士並みの強さを手に入れた。対局は、序盤から、コンピューターの弱点を突いた秘策を繰り出す米長永世棋聖に対し、ボンクラーズは圧倒的に押されながらも、中盤に逆転、勝利を収めた。対局中のログを分析したところ、不利な場面でも完璧に相手の手を読みきって、最善の対応をしていたことや、こう着した中盤で相手が最善手を外したと見るや、瞬時に突破口を見い出していたことが分かった。米長氏に「かつての大名人・大山康晴と戦うようだった」と言わしめたボンクラーズ。両者の対局から、「人間の知性」を手に入れ始めたコンピューターが私たちの暮らしを変える可能性に迫る。
伊藤 毅志さん(電気通信大学助教)…一流の棋士は数手先を瞬時に読み判断する、米長棋聖はあえて複雑化する様な手を打って行った、自分の大局観を信じたのです。ところが、コンピュータの「ボンクラーズ」はそれも予測し独自の大局観で対応。「入玉」といった滅多にしないやり方をして行ったが、着実に読み込んで力関係を逆転。その後鉄壁の守りを崩して113手7時間に及ぶ対局を終了。ボンクラーズが勝利!