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必見!智慧得(381)「微風作動、騒音小さい風力発電/グローバルエナジー」

微風で作動し、騒音も小さい風力発電開発 グローバルエナジー :日本経済新聞  最新ニュースでは、この技術応用で、小水力発電開発に着手とのこと…一番下に掲載。

 栃木県岩舟町に研究拠点を持つ再生エネルギー事業のグローバルエナジー(東京・中央、鈴木修二社長)は独自開発した風車を使う風力発電システムの販売に乗り出す。通常の風力発電装置よりも弱い風で動き、騒音が少ないという。まず3月に小型機を中小企業などに販売して実績をつくり、将来は売電事業者へ大型機の納入を目指す。

 同社が開発した風車は先端を内側に曲げるなどの改良を施した「ベルシオン」と呼ぶ翼を使う。2枚の翼が軸を中心に回る「垂直軸型」と5枚のプロペラが回転する「プロペラ型」の2種類を造った。風車の構造については特許を取得済み。

 一般のプロペラ型風車は中心から3枚のプロペラが細く伸びている。「風による抵抗をできるだけなくす」(鈴木政彦会長)ためという。同社は「抵抗をエネルギーと捉える逆転的な発想」(同)で同じ強さの風で従来より回り続ける時間を延長。翼を太くして強風時の耐久性を保たせた。

 東京都の八丈島などで実証実験を8年間ほど続けてきた。実用化のメドが立ったため3月に市販を始める。まず垂直型の販売を先行させ、年に250台の受注を目指し、関連会社を通じて直販する。価格は80万〜500万円程度。

 出力は直径1.5メートルのプロペラ型製品の場合、風速が毎秒3メートルで20ワット、5メートルで100ワット、8メートルで400ワット。蓄電設備を整えれば小規模事業所や店舗、家庭でほぼ必要な電力がまかなえるという。大型機は1万5000ワットまで開発している。

 風力発電装置の問題点として、「風切り音」による周辺住民への騒音被害が起きる。ベルシオンの作動音は「扇風機より小さいレベル」(同)という。

 同社は7月に始まる電力会社への電力の全量買い取り義務付けを商機と見て、売電事業者への営業も本格化させる。

ベルシオン風車のグローバルエナジー

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風車 パワー係数

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ベルシオン
 

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プロペラ型風車栃木

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プロペラ型風車裏面
 ベルシオンプ プロペラ型風車 ☜詳細な説明あり

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垂直軸型風車 八丈島

ベルシオン 実験動画 ☜動いている風景、飛行艇も含めて掲載しています。

風力発電について ☜理論を解説しています。

グローバルエナジー栃木研究所 : 栃木の企業力 : 企画・連載 : 栃木 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) …少し古いニュースですが、地道に実施試験を重ねていることが判ります!

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 微風でも回る垂直軸型風車を開発した鈴木会長

型破り風車  空気抵抗味方に

 岩舟町の農村地帯で生まれた常識破りの風車が、電気のない東南アジアの離島の福音となるかもしれない。

 グローバルエナジー栃木研究所が開発した風車は、わずかな風でも回り、しかも止まりにくい点が注目され、マレーシア政府による離島への風力発電のプロジェクトに採用された。今後、250を超える離島に順次、発電設備として設置していく。鈴木政彦会長(58)は準備のため、日本とマレーシアを頻繁に行き来する日々を送っている。

 同社の風車は、従来とはまったく違う発想で作られている。水平方向に回転する垂直軸型の風車の羽根は、空気抵抗を少なくするために、真っすぐな板であるのに対し、同社の垂直軸型風車は、両端が内側に曲がっている。鈴木会長は「曲がった部分が風を抱き込んで逃がさない構造で、効率がいい」と説明。「空気抵抗を避けるのではなく、味方にする」のだという。曲がった部分が空気の渦を防ぐため、風切り音もほとんど出ない。

 鈴木会長はもともとプラスチック加工のエンジニアで、大手メーカーの掃除機や、レーシングカーの開発などを手がけてきた。「どの分野でも素人だったため、常識とは違うことをやってきた」。約8年前、ある大学から風車の羽根を作る依頼を受けた際、従来の風車の形に直感的に疑問を持ち、独自に研究を始めた。約4000回の実験を繰り返し、たどり着いたのがこの形だった。

 力学の常識に反する構造だったため、産業界や学界に話をもちかけても、まったく相手にされなかった。微風でも回る同社の風車を見て「『この風では回るはずがない。どうせ中にモーターが入っているんだろう』と、詐欺師扱いされた」という。

 足利工業大学(足利市)と共同研究を進めるうちに、通常の風車より回転効率がよく、風切り音が少ないことなどがデータとして実証され始め、2〜3年前から海外を中心に注目を集めるようになった。昨年、韓国のIT系企業と海外展開で提携し、マレーシアのプロジェクトへの採用が決まった。インドネシアなど他の国からもオファーが相次いでいるという。技術者肌の鈴木会長は「ビジネスというよりも、生きているうちに何とか環境破壊をやめることに貢献できればいい」と控えめに話す。

 一方で、自らの風車理論の正しさを認めてもらうため、「翼のない飛行艇」も開発した。飛行機の胴体のようなものを3つ並べたような形で、胴体の下に空気を抱え込み、「自ら作った空気抵抗に持ち上げられる」という原理で飛ぶ。翼で飛ぶ飛行機は揚力を生むために一定以上のスピードが必要だが、この飛行艇はわずかな力でも飛ぶことができ、空中で静止することもできる。現在は長さ約2メートルで無線操縦だが、今後は人が乗れる大きさでの実験も検討している。こちらも海外から視察などが相次いでいる。

 常識に反するものを数々開発してきた鈴木会長は「リスクを避け、挑戦しないことが逆にリスクになる」と、元気のない日本経済にメッセージを送った。(鹿川庸一郎)

     ◇

 2002年設立。本社・東京都中央区。従業員7人。資本金1億1000万円。垂直軸型風車は、県が選ぶ2009年度の「とちぎデザイン大賞」の最優秀賞に選ばれた。

+++++++++++++++++++++ グローバルエネジー、風力用風車を水力に応用、用水等の低流速で発電可能に | 環境ビジネス 

グローバルエネジー(東京都中央区)は、風力発電用風車を水力発電用の水車として用いることで、従来技術よりも低流速での発電と、かつ圧倒的高効率での発電を実現する技術の開発に着手する。

グローバルエナジーは、風力発電システムの開発などを手掛ける。同社は、本技術「流体集束プロペラによるマイクロ水力発電システムの開発」について、協力会社の埼玉富士が(財)新技術開発財団の第88回新技術開発助成事業に申請し、採択されたと発表した。

本技術では、風力発電用風車で実績のある特殊な形状のプロペラ(ベルシオンプロペラ)を水力発電用の水車として用いる。このプロペラの特徴は、根元側の翼幅・ピッチ角を小さく、先端に向かうほど翼幅・ピッチ角を大きくなるように設定し、また翼端に流れの上流側に折り曲げたウイングレット形状を持たせることにより、特に低流速域で高いトルクが得られるようにした。

このプロペラは、風力発電では風の方向が一定しない、風速の変動が大きいなどの理由から、性能を十分生かし切れていなかったが、水槽実験の結果、水の粘性に対してプロペラの設計パラメータを最適化することにより、水力発電に応用した場合には低流速で従来技術の数倍の発電効率を得る見通しが得た。

本開発ではプロペラの設計仕様の最適化を中心に、増速機、発電機との組み合わせでのマッチング、コントローラの設計・試作を行い、実用化を目指す。本方式は、設置時に既存の水路に対し、手を加える必要がなく、流れに影響を与えることもないため、水利権等の問題に対してもハードルの低い方式となっている。

小水力発電は、地域の水資源を有効活用できるエネルギー源として見直されつつあるが、農業用水のような小規模の水資源は一般的に流速が遅く、発電効率に課題があった。本技術の実用化によって、従来技術では困難であった小規模な水路等での発電が可能となることが期待される。

参照: http://www.business-i.net/event/chizai/pdf/M001203.pdf


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