若山牧水の未発表短歌見つかる…かるた遊び描写 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
宮崎県日向市の若山牧水記念文学館は21日、同市出身の歌人、若山牧水(1885〜1928年)の未発表の短歌1首が見つかったと発表した。
旅と酒を愛した歌人として知られるが、牧水の子どもたちが自宅でかるた遊びをする様子を詠んでおり、伊藤一彦・同館館長は「家庭人としての一面をうかがわせる作品。東日本大震災で絆の大切さが見直される中、このような歌が見つかったことは感慨深い」と話している。
短歌は、掛け軸(全長1メートル95、全幅45センチ)に牧水の直筆で「かるたとり うめばすなはち とりいでゝ 吹くはもにかも 春の夜の曲」と書かれている。
同館によると、古物の収集家から昨年12月、寄託の申し出があった。鑑定したところ、筆跡や歌の内容などから牧水が静岡県沼津市で過ごした晩年の作であることが分かった。4月14日から同館で展示する。
《 牧水の長男が家でかるた遊びに飽き、ハーモニカを取り出して演奏した情景を詠んだという。》