TVで「仏手柑/ぶっしゅかん」の収穫を放映していました。この時期から春に掛けて出回るものらしいのですが、本当に面白い形です。随分昔に中国より伝わったものとの事です。蜜柑の様に美味しく食べられるものではないので作る所が少ないようです。
何が特徴か?…次のブログに上手く纏まっていますので借用引用させてもらいます。
仏手柑(ぶっしゅかん)
食べられない柑橘“仏手柑”
果実が手の形に似ていることからこのような名前が付けられました。大きさはバナナくらいで10〜20cmほどになります。果肉がほとんどないため、主に観賞用として用いられますが、砂糖漬けやジャムにして食べることもできます。なお、実が割れない丸い形の丸仏手柑もあります。2007年の出荷量は約3トンと非常に少なく、鹿児島や愛媛県、和歌山県などで栽培されています。
子供が手をつぼめたような形の実が、仏様の手を彷彿とさせるからと、付いたその名は“仏手柑”。
柑橘類は、ほとんど種名が Citrus' (シトラス)。
よって、柑橘類は総称的に“シトロン”と呼ばれるが、“シトロン”の原型は薬用柑橘群を指し、現在、これに当たるのは、本当のところ唯一“仏手柑”だけなのだ。
インド原産の“仏手柑”は、11月になると色付き始め、正月頃に見頃になる。
活け花や床飾りに使ったり、乾燥させて金粉などを塗って装飾品にしたりするが、まるっきり食用にはならない。
ただし、そのバラやスミレを連想させる、微妙な香気は、嗅ぐ者を陶然とさせる。
柑橘類では、ライムの香りが最も爽やかでいいとされるが、“仏手柑”の香気はまた別物で格別だ。
2月頃までは花屋などに置かれているので、2〜3個買って、その形の面白さと馥郁とした香りを、部屋や寝室で存分に楽しみたい。
さて、紅茶にレモン・・・の愛好者も多いだろう。
フランスでは、紅茶を注文して「レモンを」と言っても通じない(日本語だから通じないのではない)。
「シトロン!」と言えば、レモンを持ってくる。
とくにパリでは、レモンはキッパリ「シトロン!」と言わねば通じない。あれだけ料理にうるさい国で、レモンとは元来別の品種のシトロンをレモンと同義に使うとは・・・。
フランス人こそ、シトロンとは食用にならない“仏手柑”のことだと理解すべきだと思うが。
レモンはラテン語で“リモン”、本来の言葉にしてほしい。
さて、クリスマスから正月と、しばらく“仏手柑(シトロン)”の形と香りを楽しんだら、輪切りにして入浴剤代わりにしよう。
茶の湯では、薄切りして水に入れ、それを沸かして茶を立てることもあるそうだ。なんと風流なこと。
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食べるものではないらしいが、それでも食するには、すだちと同じ使用、乾燥させて細かくして漢方として使用(蜜柑の皮の「陳皮」と同じ用法か?、砂糖漬け、マーマレード、飴、、、等あるようです。
ゆず、すだち、かぼす、だいだい、シークワーサー、ライム、きんかん、等と同じ香酸柑橘類であり、風邪予防や美肌効果があります。陳皮と同じなら利尿効果がありそうです。
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