2012年本屋大賞は三浦しをんさんの「舟を編む」 - MSN産経ニュース
本屋大賞の授賞式で書店員たちに囲まれて受賞を喜ぶ三浦しをんさん。「辞書という身近なものを題材に書いたからたくさんの人に手にとってもらえたと思う」と語った=10日、東京都港区の明治記念館
全国の書店員が選ぶ「2012年本屋大賞」(同賞実行委員会主催)の発表会が10日、東京・元赤坂の明治記念館で開かれ、受賞作は直木賞作家、三浦しをんさん(35)の「舟を編む」(光文社)に決まった。発表後の授賞式では、三浦さんが「辞書という身近なものを題材に書いたからたくさんの人に手にとってもらえたと思う」などと受賞の喜びを語った。
受賞作は、新しい国語辞典づくりに奮闘する個性豊かな編集者たちを描いた長編小説。昨年9月に発売され、紀伊国屋書店のスタッフが選ぶ「キノベス!2012」で第1位に選ばれるなど話題を集めた。現在38万部のベストセラー。(主人公は「馬締:まじめ?」です!)
三浦さんは昭和51年東京生まれ。平成18年に「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞を受けた。
本屋大賞の2位以下は次の通り(敬称略)。
(2)高野和明「ジェノサイド」
(3)大島真寿美「ピエタ」
(4)中田永一「くちびるに歌を」
(5)小川洋子「人質の朗読会」
(6)沼田まほかる「ユリゴコロ」
(7)宮下奈都「誰かが足りない」
(8)三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」
(9)万城目学「偉大なる、しゅららぼん」
(10)百田尚樹「プリズム」
また、翻訳小説部門に「犯罪」(フェルディナント・フォン・シーラッハ著、酒寄進一訳、東京創元社)が選ばれた。
大賞:三浦 しをん『舟を編む』
著者略歴 1976年、東京生まれ。2000年、『格闘する者に○』でデビュー。以後、『月魚』『秘密の花園』『私が語りはじめた彼は』『むかしのはなし』など、小 説を次々に発表。2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。他に、小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』な ど、エッセイに『あやつられ文楽鑑賞』『悶絶スパイラル』『ビロウな話で恐縮です日記』などがある。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 星間商事株式会社社史編纂室 (ISBN-13:978-4480804204)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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