2012.4.21朝日新聞朝刊「ひと」欄で紹介あった「画期的フライパン:鉄板、フッ素加工に次ぐ第3のフライパン」… 火の通りがよくまだらにならずに出来る。
『価格1/3で競争するか、3倍困難な技術で競争するか』
…結果9年掛かって研究、「1.5mm(通常は5〜6mm)」で開発できた。国内で10万個を超えて販売、今でも納品待ちが2年分程あり!
フランスのシェフたちの評判もよく、今般、調理器具大手メーカーの 仏 クリステル社と提携し、世界へ打って出る!
中小企業の典型(当時7人/開発は32才から)、この様な気概でみんなが頑張れば、道は開ける!
魔法のフライパンを作る 錦見鋳造株式会社 錦見康郎(やすお)
http://www.chubu.meti.go.jp/sansin/mono300/2007/mie/5.pdf
鋳物で作られた厚さ1.5mm、重さ980gのフライパン。家庭の火力でも プロの味が出るとの評判になり、ネット通販では2年半待ちの状態が続く。
ごく普通の下請け鋳物会社がコストダウン要請をバネに技術開発に挑戦
工業用モーターの部品を作っていたが、バブル崩壊による不況のなか粗利さえ上回る30% ものコストダウン要請、「代わりはいくらでもある」と取引先から通告される。何としても下 請けから脱却するとの思いで、JIS規格の1/20の寸法公差を実現する高度な精密鋳造技 術を応用して、従来の1/3の厚さの鋳物作りに挑戦を始めた。
鋳物の常識を破る技術でフライパンを製造
鉄鋳物は一般に厚さが4~5ミリ。厚さ2ミリを達成したときフライパンを作り日本を代表 するホテルの料理長に使ってもらい絶賛を得た。しかし、家庭用にはまだ重く、更に6年の歳 月をかけ1.5ミリ、重さ980gの薄肉鋳造フライパンを完成した。
魔法のフライパンの人気を支える口コミ情報とインターネット
均一に熱が伝わり、焼きむらが少なく、こびりつきにくいとの長所を持つ。ホテル・シェフ の評価が反響を呼び、マスメディアに魔法のフライパンと取り上げられたのを契機として、イ ンターネットによる販売に確かな手応え。ブログでのユーザーの評価に支えられ認知度が急上 昇、今では、申し込みから2年半待ちの状態となっている。
美味しさの理由 | 錦見鋳造株式会社 代表取締役社長 錦見 泰郎会社案内 | 錦見鋳造株式会社
錦見鋳造の挑戦は終わらない。世界中の人々に鋳物の良さを知ってもらいたい」鋳物とともに歩んできた当社の長年の思いです。
そのためには、誰もが直接触れられる商品が必要でした。
最高の鋳造技術が生んだ「魔法のフライパン」私たちはこれからも、世界中の人々に必要とされるよう、技術の革新・開発に挑戦し、鋳物の可能性を広げていきます。
抜群の熱効率の良さ! 魔法のフライパンの1番の特長は、なんといっても熱効率の良さ!200℃に達する時間は、なんと44秒。(加熱調理器:卓上IH調理器 加熱条件:900W)
食材を入れても温度が下がりにくいので、旨みを逃さず美味しさをギュッと閉じ込めます。
節電実験データ ■200℃に達するまでの予熱時間
鉄の約30%、ステンレスの約50%の節電効果!
●加熱調理器 : 卓上IH調理器 Panasonic(KZ-PS1P-N) ●加熱条件 : 900W使用
試験場所:名古屋市工業研究所
秘密は素材にあり! 魔法のフライパンの素材は、1.5mmの鉄鋳物。
ステーキ皿やすき焼き鍋、そしてダッチオーブンなどのように、鉄鋳物は料理と相性の良い素材です。
鉄鋳物に含まれる炭素には、遠赤外線効果もあります。
ただ、鉄鋳物の問題はその重さ。
錦見鋳造では、10年の歳月をかけて業界の常識を打ち破る、板厚1.5mmの鉄鋳物の開発に成功!
従来の1/3の厚みにすることで、女性でも片手で扱える鉄鋳物フライパンを完成させました