知られざる物語、ブラジル人による日経ブラジル人社会での戦後秘話をドキュメンタリータッチで再現!情報の遮断の恐ろしさに愕然とします。日本社会でも戦後の教育では近代史、その中での昭和史、特に戦前戦後はまるでマル秘扱いの如くなっていました。戦争体験者からみんな聞きかじっていましたが、体系的な教育は皆無「しないこと」として来ました。戦後67年経たのに、学校で戦後は殆ど教育していません。今からは戦争経験者も85歳以上の高齢となっており、もはや口伝えは無くなって行きます。映像等で、正しく伝わって行く様な施策工夫が望まれます。
地球テレビ エル・ムンド|NHK ”アイデンティティ”?!
ヴィセンテ・アモリン 映画監督国内外から注目を集めるブラジルの若手映画監督。オーストリアのウィーンに生まれ、イギリスやアメリカなどで少年期を過ごすという経験を持つ。最新作『汚れた心』で取り上げたテーマは、第二次世界大戦終結後のブラジル日系移民。日本の戦争勝利を信じる“勝ち組”と敗戦を受け入れた“負け組”、二つの勢力の間で実際に繰り広げられた壮絶な争いを描ききった。日系移民の間でも長らくタブーとされてきた衝撃の事実に光を当てたのは、何故なのか?自身の長い海外滞在経験をもとに培った多民族共生のヒントに迫る。
『汚れた心』予告編
ストーリー
戦後 70年の時を経てようやく光があてられた、ブラジル日系移民の傷ついた愛と誇りの物語
第二次世界大戦後のブラジル。戦争が終結してもなおブラジルに住む日系移民の大半は、日本が戦争に勝ったと信じきっていた。当時のブラジルと日本は国交が断たれており、移民たちが日本に関する正確な情報を入手することは極めて困難だったのだ。
そのさなか日系人コミュニティの精神的リーダーである元日本帝国陸軍の大佐ワタナベは、大和魂の名のもとに裏切り者の粛清に乗り出す。ワタナベの一派が標的にしたのは、日本が降伏したという事実を受け入れた同胞たち。ワタナベによって刺客に仕立てられた写真館の店主タカハシは、血生臭い抗争の中で心身共に傷つき、妻ミユキとの愛さえも引き裂かれていくのだった……。
公式サイト:http://www.kegaretakokoro.com/
監督: ビセンテ・アモリン
音楽: 松本晃彦
メインテーマ演奏: 宮本笑里
キャスト: 伊原剛志・常盤貴子・菅田俊・余貴美子・大島葉子