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必見!智慧得(604)「石子達次郎/塗る断熱材でニッポンを冷やす!」

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TBS「夢の扉+」6月17日(日)#59「塗る断熱材でニッポンを冷やす!」

ドリームメーカー/東京都板橋区 日進産業経営者 石子達次郎 さん

塗るだけで消費電力50%減!? 厚さわずか1ミリ 『塗る断熱材』
〜JAXAも認めた技術!省エネ効率上げて快適な生活を〜

『日本のエネルギー需給を変えられる力がある―』
経済産業省の枝野大臣にこう言わしめたのは、塗るだけで、断熱や遮熱の効果があるという夢の断熱材『ガイナ』。開発したのは、日進産業の石子達次郎、58歳。厚さわずか1mmの“塗る断熱材”は、夏は外からの熱を取り込まず涼しく、冬は暖房の熱が逃げにくく暖かな室温を保つことができるという。ある工場では、年間約172万円だった電気料金が約88万円に減ったという効果も!
開発のきっかけは25年前、工場用の機械製造をしていたころ、取引先から「工場内が暑い!なんとかならないか」と相談を受けた。その工場に、従来の厚みのある断熱材を入れる隙間はない。石子は、“日光が当たった白いチラシが、ほかのチラシより熱くなかった経験”をもとに、外壁に白いペンキを塗った。すると工場内の温度が3度下がった。石子は温度が下がった要因を徹底的に調べ上げ、色によって含まれる物質が異なるという塗料の特徴に気づく。
 『塗料の材料の性質を生かして断熱材をつくれないか・・』 石子は、断熱だけでなく、放熱効果も高い“セラミック”に目をつけ、塗料に配合するセラミックの種類と割合の研究を重ねた。その結果、開発から4年、ようやく『塗るだけの断熱材』が完成。しかし、そこから10年間、ひとつも売れない・・。「そんな胡散臭いものあるわけない!」。激しく罵倒され事業を諦めようと挨拶回りをした時、ある事務所が20缶だけ購入してくれた。これが評判となり、販売数を伸ばした「ガイナ」は、ついには市場シェアNo.1になった。
その技術は、JAXAも認めている。ロケットの先端部分の断熱技術を応用できる民間企業を募った際、大手各社が手を挙げる中、選ばれたのは石子の会社だった。
『ガイナ』は、今、一般家庭や東日本大震災の被災地にある仮設商店街でも使用されている。「この技術を世の中に広め、住環境を取りまく苦痛を少しでも取り除きたい―」 そんな石子の熱意に迫る。

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課題「5mm内での断熱!」「なぜ白?」「セラミック!」「厚さ1mm 開発4年/販売19年」有名になり、いまや「ロケット先端塗料開発」…絵に描いた様な中小企業成功物語…支えた社員:朝津頼巳さん、中尾烈さん、福山保博さん、、、

建築家宮谷敦さんからの問い合わせで使用、評判を呼ぶ!建設から自動車運搬船30隻以上、JAXAも研究していた技術を同種のものを製作する同社を使用、ついに「省電作戦」として、枝野大臣が視察!被災地にも利用…

この放送をきっかけに、ますます技術を広く社会に役立てて行って欲しい。同社の発展を祈ります!

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東京新聞:探訪 都の企業:<省エネ実践編>【下】日進産業(板橋区坂下) 塗るだけで断熱(TOKYO Web)

写真 断熱実験装置(左)を動かし、開発した「GAINA(ガイナ)」の効能を説明する日進産業の石子達次郎社長

 壁などに塗るだけで節電につながる塗料を製造・販売する企業がある。東京都板橋区の日進産業。従業員約三十人の企業が生み出した「GAINA」(ガイナ)は、熱を遮る効果が高い。

 石子達次郎社長(58)が開発を始めたのは二十五年ほど前。当時は工場用機械の製造が業務の中心だったが、ある日、取引先から「夏は工場内が暑い。壁に断熱材を入れたい」と相談された。

 だが、機械がびっしりの工場では、壁と機械のすき間はわずか五ミリ。断熱材の挿入は無理だ。一方で石子社長はその時「日光が当たった白色の折り込みチラシに触れた体験を思い出した」という。

 光を反射しやすい白色のチラシは、黒色ほど熱くならない。この記憶を基に石子社長は「グレーだった内壁を白色に塗り替えたら…」と進言。実行すると温度は下がった。

 さらに石子社長は温度が下がった理由を徹底的に調べた。その結果、色によって中に含まれる物質が異なるという塗料の特徴が、室温の変化に影響を与えたことに気づく。「塗料の材料の性質を生かし断熱効果のある製品をつくれないか」。この発想がガイナ誕生につながった。

 「工夫したのは塗料に配合するセラミックの種類と割合だった」と石子社長。陶器の成分にもなるセラミックは周辺の温度に適応する特性がある。ザラザラした手触りの塗料を壁に塗れば、夏は外からの熱を室内に取り込まず室温を低く抑えられる。冬は暖房の熱が逃げにくく暖かな室温を保つことが可能だ。

 最終的に約七百種類のセラミックの中から最適なものを選んで配合し、高い断熱性を持つ塗料をつくり出した石子社長。「ある工場では年約百七十二万円だった工場の電気料金が約八十八万円に減った」と胸を張る。近年は仏像などを保存する寺院の「宝物殿」や、気温が高い赤道を通る自動車運搬船にも使われている。

 省エネへの意識が高まる中、最近は一般家庭からの問い合わせも増えた。「一戸建て住宅での利用で冬場の電力使用が約三割減った」との報告もある。技術力が必要で、一般の人が塗装するのは難しいが、日進産業の提携工務店などに依頼すれば利用が可能だ。

 ガイナの価格は一般的な塗料より50%ほど高い。ただ工賃などは同じで「工事の価格差はそこまで開かない」と石子社長。今後は「一戸建て住宅など身近な場所で多く使われるようにしたい」と目標を話した。 (木村留美)

GAINA(ガイナ)オフィシャルホームページ 製造・開発元 (株)日進産業

特殊セラミックが常識を変える---GAINA


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