ロシアは時代の変わり目を意識している! 今まで、日本では「原発」優先を意識して、むしろエネルギー事情の変化に目をつむって来た。
311で目を開かされたはずなのに、まだ頭の中は従前の時代の思考を継続していて、変化を意識していないのか、対応すら見られない。しかしながら、シェールガスと米国・欧州の方向性、カナダのオイルサンドとシェールガス動向、日本でも原発への世論動向や新潟沖天然ガス開発まで顕在化している。アジア諸国やインドのエネルギー需要動向も差し迫って政治圧力となりつつあり、全てが大きく変化する兆候を示して来た!
そしてこのロシアのプーチン大統領からの『初め』であり、徹底した協議で、互いの満足のいく結論に達して欲しいものです。
日ロ、北方領土議論を活性化 首脳会談で一致 外相、今夏訪ロで調整 :日本経済新聞
【ロスカボス=永沢毅】野田佳彦首相は18日午後(日本時間19日未明)、メキシコのロスカボスでロシアのプーチン大統領と初めて会談した。両首脳は停滞している北方領土問題の議論を「再活性化」することで一致。交渉進展に向けて実質的な議論を始める方針を確認した。玄葉光一郎外相が今夏にもモスクワを訪れる方向で調整する。
会談に臨む野田首相とロシアのプーチン大統領(18日、ロスカボス)=共同
会談は約30分間だった。首相は北方領土問題について「避けて通れない。解決しなければならない問題だ」と指摘。「事務レベル、外相レベルの交渉を進められるよう『始め』の号令をかけることにこの場で合意したい」と呼びかけた。
大統領は正式就任前の3月の海外メディアのインタビューで、柔道用語の「始め」の言葉を使って、領土交渉の仕切り直しに言及していた。首相は平和条約締結後の歯舞、色丹両島の引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言などを念頭に、過去の合意や文書、法と正義の原則に基づいて協議することも訴えた。
大統領は「領土問題について話し合っていく用意がある。外相レベル、事務レベルで実務的に判断していこう」と答えた。具体的内容に踏み込んだやり取りはなかった。
大統領は日本の対ロ投資について「日本企業がロシアにさらに投資することを望む」と述べた。首相は極東のウラジオストクでの液化天然ガス(LNG)輸出基地の建設計画の実現や、今後に開発を予定しているサハリン沖の石油・天然ガス生産プロジェクト「サハリン3」への日本企業の参加などに期待していると語った。
アジア太平洋地域の環境が変化するなかで、地域の安定と繁栄に貢献するため、日ロの取り組みを強化していくことでも一致。安全保障・防衛、海洋協力を進める重要性を確認した。
玄葉外相は19日の閣議後の記者会見で北方領土交渉に関して「まさに『始め』の号令がかかった。日ロがあらゆる分野で協力すると同時に、4島の帰属を解決し、平和条約を結ぶことが大切だ」と強調した。ロシア訪問の時期については具体的な見通しを示さなかった。