何とも、米国はスザマジイことを実験しますね。国防には「エネルギーリスク排除」がコストよりも優先させられるのですね!
現役の小型原発を数多く使用している米国海軍ならではの【次世代への作戦】でしょう。原発の長所も欠点も一番知り尽くしている部隊なのですから…
それにしても、バイオ燃料を含めるとコストが5倍となるとのこと、トウモロコシは当然ですが、藻にも数千億レベルの投資予算で開発しているはずです、実験プラントも相当に稼動しているので、消化場所も要ることでしょう。
このところ石油価格の長期的上昇が見られ、1バレル100ドルの攻防となっています。オイルショックと言っていた頃(道頓堀のネオンが全て消えた時代)1バレルは20ドル前後から40ドルへ高騰しかけていたのですが、ソロンを除く識者は殆ど20ドルに戻ると信じていました。今は、中東情勢如何では、200も、別では300もあり、とレポートしています。しかしながら、地下資源事情はこの数年で大きく変化して来ており、米国カナダのシェールガス、シェールサンドは現実に天然ガス相場を押し下げ始めています。
バイオ燃料も、石油の高騰から来る採算性上昇で、ようやく日の目を見て来ています。ものによっては、100ドルなら対抗できるはずとの報告も出て来ています。
品質的にも、ジェット燃料での実験をする程に、いいものが出来る様です。世界の常識が大きく変化して来ています。日本も巧く処して行かねば、他国の餌食・高値で売りつけられる草狩り場、となってしまいます。(現在もそうですがもっとはなはだしくなる?)しっかりと勉強して行かねばと感じます!
米軍、バイオ燃料使い演習 18日から、石油燃料への依存軽減 日本など同盟国と開発協力も :日本経済新聞
グリーン艦隊の演習に参加する原子力空母「ニミッツ」(左)とミサイル巡洋艦「プリンストン」(右)=AP
【ワシントン=芦塚智子】米軍は日本など21カ国とハワイ沖で開始した環太平洋合同演習(リムパック)でバイオ燃料を使った「グリーン艦隊」の初の公開演習を行う。米軍は2016年までにグリーン艦隊を実戦配備する計画で、日本など同盟国との連携やバイオ燃料産業への投資の検討にも着手した。中東などへのエネルギー依存を減らす狙いだ。
グリーン艦隊は原子力空母「ニミッツ」やミサイル巡洋艦「プリンストン」など艦船5隻と戦闘機FA18、ヘリなどで構成。7月18、19日の2日間、原子力のほかバイオ燃料と航空・艦船燃料を半々に混ぜたものを使って演習を実施する。
米軍は演習用に、使用済み食用油を加工した燃料と、藻から抽出した藻燃料合わせて45万ガロンを購入。石油燃料と同じ性能が期待でき、エンジンや装備などの改修も必要ないとしている。
ヒックス海軍副次官補(エネルギー担当)は、今回の演習をきっかけにバイオ燃料の普及で各国との連携も検討する考えを表明。「将来的には日本など同盟国を中心に、代替燃料開発や試験・検査体制、情報共有などでの協力も考えたい」と語った。
米海軍は20年までにエネルギー消費の半分をバイオ燃料など代替エネルギーにする計画。空軍も16年までに米本土で使用する燃料の半分を代替エネルギーに置き換える目標を立てている。海軍は国防と民間でのバイオ燃料普及に向けてエネルギー省や農務省と共同で約5億ドルを投資する方針だ。
ただ、議会はバイオ燃料が高価すぎるとして反発。マケイン上院議員(共和党)は、米軍が演習用に購入したバイオ燃料の価格は石油燃料の約5倍の1ガロンあたり26ドルに上ると指摘する。上下両院の軍事委員会は13会計年度の国防予算権限法案にバイオ燃料の購入を禁ずる条項を盛り込んだ。