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TBS「夢の扉+」1月8日(日)#36「パワーアシストスーツで日本を元気に」
yumetobiplus さんが 2012/01/01 に公開
TBS「夢の扉+」1月8日(日)18時30分〜放送!
※BS-TBSの放送は、1月12日(木)23時〜になります
ドリームメーカー/和歌山大学工学博士 八木栄一 さん
農作業の負担を軽減!お年寄りを助ける“農業アシストスーツ”
〜果実大国和歌山から農業の常識を変える!〜
『高齢化に悩む農家の人たちをサポートし、農業の衰退を止めたい』
民間企業で長年、産業ロボット開発に携わってきた八木栄一(62)は、『人間と共存し、人間を助けるロボットを作りたい』と、その地位を捨て、和歌山大学教授に自ら応募。学生のロボット研究開発の手助けを行ってきた。
そんな八木の転機は、あるコメ農家との出会い。「60歳を超えて30kgのコメ袋を持ち上げるのはキツイ。ロボットでもいてくれたらなぁ…」。その言葉を機に、農作業による体への負担を軽減する「農業アシストスーツ」の開発に心血を注ぐこととなる。
『人間から仕事を奪うのではなく、人の役に立つロボットを作りたい』との信念の元、実際使ってもらえるものを開発しなければ意味がないと、農業に関して素人だった八木は、多くの農家を徹底的に取材し、その声を集め、開発に取り組んだ。試作機が出来る度、農家へと足を運び、改善点を教えてもらう。改良を繰り返し、ようやくアシストスーツが完成した。
しかし、それは総重量が約40kgと、実用化には程遠かった・・・。農家からの要望は10kg以下。30kgも軽量化する必要があった。
八木の再挑戦がスタート。農作業を一から見直し、育てる作物により、体への負担がまったく違うことがわかった。その結果、軽作業用・重作業用と、2種類の異なるアシストスーツの開発に取り組む。
そして、昨年9月、開発から6年で軽作業用アシストスーツが完成。総重量は9.5kgと最も軽いものとなった。八木の次なる目標は重作業用のアシストスーツ。果たして、農家に受け入れられるものが出来るのか…。
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56歳で和歌山大学に来た八木栄一先生は、企業ベースの効率一辺倒では我慢できなかった方。高齢者をスーパーマンにすべく頑張っている。農家の瀧川康彦さんの請願され農業従事者向け開発スタート。製作担当のヒカリ技研や同大:メカ担当の佐藤先生のバックアップで完成。今後もいろいろな分野での作業補助器具としてのロボットが開発されると思われる。特に、介護用では即戦力化するもの有りと思われる。この仕事も、農水省の委託を受けている国家事業であり、同じ様な横の連携を密にとれば、発展加速していくと思われる。頑張って欲しいものです!
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軽作業用パワーアシストロボット
電動モータを用いて肩と腰をアシストします。バネやゴム式を除いて、和歌山大学のパワーアシストロボットが9.5kgで最も軽量です。(表1、図2)
図2. 軽作業用パワーアシストロボット
表1.軽作業用パワーアシストロボット仕様 タイプ 軽作業用電動式パワーアシストロボット 人体装着型(上下半身分離型) 質量 現状9.5kg ;上半身4.5kg+下半身5kg 動力 充電用100V バッテリ駆動 稼働可能時間 現状2時間(バッテリ交換で連続使用可) 動作 果物の収穫など上向き作業、軽量物保持・運搬、立ち上がり・座り、傾斜地などでの歩行、階段昇降など 操作 自動アシスト(肩・腰) 使用環境 屋内外日常生活環境 このパワーアシストロボットには、センサが取り付けられていて、装着者の肩や腰の関節角度また靴底にかかる力を計測することによって、装着者の作業姿勢が変化しても、常に装着者の関節にかかっているトルクを正確に算出できます。この算出トルクを用いることにより、各関節に必要なアシストトルクを正確に算出できる動作支援型の装着ロボットです。 もう少し詳しく説明しますと、図3に示しますように、荷物にかかる重力の1/2から2/3を保持するために必要なアシスト力を発生するのに、必要な各関節のアシストトルクを算出することができます。
図3.アシストトルク算出説明
果物の摘花・摘果・収穫などの上向き作業において腕を支えるアシストを
します。
傾斜地での歩行や中腰作業での足腰をアシストします。
ぶどうの収穫 桃の袋かけ 桃の収穫 傾斜地歩行 柿の摘花 みかんの収穫 中腰作業