昆布を陸上養殖 桜島大根の漬物に活用/鹿児島くみあい食品 | 鹿児島のニュース | 373news.com
甑島で成功した昆布の陸上養殖=3月、薩摩川内市下甑町(鹿児島くみあい食品提供)
JA鹿児島県経済連グループの鹿児島くみあい食品(鹿児島市)が昆布の陸上養殖に成功し、昆布を使った割り干しのを商品化した。11月2日から仙巌園(同市)で販売を始める。
同社によると、函館市漁業協同組合(北海道)から昆布の種を取り寄せ2010年11月、こしき海洋深層水(薩摩川内市)と連携し同市下甑町の同社の敷地で養殖を開始。設置した1.5トンのタンク5基に海洋深層水を入れ養殖に取り組んだ。1年目は外気温の影響や注水の調節がうまくいかずに失敗。専門家にも助言を仰ぎ今春、約200キロを収穫した。
同社は、薩摩藩主島津斉彬が桜島沖で昆布養殖を試みたが、海水温が高くて失敗したという話から「斉彬の夢を実現しよう」と昆布養殖を企画。富山県水産研究所の海洋深層水を使った陸上での昆布養殖研究をヒントに、甑島での養殖を試みたという。
割り干しの桜島大根の漬物に使い、キムチ味と黒糖黒酢、辺塚ダイダイ果汁入りの3種を商品化した。各120グラム入り525円。
鹿児島くみあい食品=099(258)5651。