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必見!智慧得(327)  「うどんのエコ循環/香川/ちよだ製作所」

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 単純には、作り過ぎないにこしたこと無しなのですが、やはり出来過ぎるようです。特にコストダウンをする時に機械化等で余分が出来ます。奈良の大手の豆腐屋さんでも、産業廃棄物としての”おから”の処理に困っていました…飼料等での引き取りもあるようですが、出来る量が多すぎるのです。昨夜、回転寿司原料の魚の処理等を見ていると、やはり安く100円で提供するには、相当の機械化や合理化がなされています。しかも外国での処理が根幹となっています。うどんは日本でしかつくりませんが、大阪のうどん屋さんでは、生産して殆ど全量即冷凍としている、と聞いていました。まさか本場の「うどん県」で冷凍設備がない訳はないと思うのですが…(うどんは作り立てか解凍仕立てが一番おいしいとのうどん屋の言です)…いろいろと余るものがあり、考える方がいて、おもしろいですね!そう云えば、綿Tシャツ等の衣料を回収して石油に戻すプロジェクトもありましたね!

asahi.com(朝日新聞社):香川のうどん、エコに循環 廃棄せずにゆでる燃料に変身 - 社会

うどんからエタノールを取り出すプラント。「うどんまるごと循環プロジェクト」の中核を担う=高松市香南町西庄のちよだ製作所

 店であまったうどんでバイオエタノールをつくり、これを燃料にうどんをゆでる――。「うどん県」のネーミングで知名度上昇中の香川県で、うどんの循環型社会をモデル化する「うどんまるごと循環プロジェクト」が始まる。

 高松市の機械メーカー「ちよだ製作所」の池津英二社長(72)は2年前、県内のうどん工場から年1千トン規模の廃棄うどんが焼却されていると聞き、産業技術総合研究所四国センターなどと一緒に、うどんからエタノールを取り出す研究に着手した。

 1年前、裁断したうどんに酵母を加えて発酵させ、エタノールを蒸留することに成功。うどん200キロを一度に処理し、1週間でエタノール60リットルを抽出する大型プラントも建てた。

うどん まるごと循環 残り物 肥料やバイオ燃料に : 香川 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

機械メーカー NPOなどと4月から

 うどんの切れ端や食べ残しからエタノールを作り、うどんをゆでる燃料として活用、省エネとごみ減量化を進める取り組みを、県内のうどん店や機械メーカー、NPOが4月から始める。名付けて「うどんまるごと循環プロジェクト」。関係者による初会合が13日、高松市であり、「うどん県」ならではの循環モデルの確立を誓い合った。(田阪綾子)

計画では、高松市の機械メーカー「ちよだ製作所」が開発したプラントで、うどんを発酵させ、エタノールを抽出。うどん店で燃料に使う。

 残りかすは堆肥や液肥に加工し、うどん用小麦「さぬきの夢2009」や青ネギの栽培に活用。混入物が多い食べ残しからも別の装置でメタンガスを取り出し、発酵プラントで使う。讃岐うどんの世界で資源循環をほぼ完結させるのがポイントだ。

 同製作所は2年前からバイオ燃料の研究に取り組み、4日間でうどん200キロからエタノール60リットルを作る技術を確立した。

 うどんは、木材や植物など他のバイオマスに比べ、エタノール原料の糖になりやすく、池津英二社長は「うどんほどバイオ燃料に適したものはない」と言い切る。

 割り箸のリサイクルに取り組む「NPOグリーンコンシューマー高松」(高松市)がその成果を聞き、うどん店を展開する「さぬき麺業」(同)や運送会社などに声をかけてプロジェクトが動き出した。

 さぬき麺業の香川政明社長によると、うどんは製造量の3〜5%が廃棄されており、大手の工場では年間1000トンを超える。大半が焼却処分されている。

 プロジェクトでは、県から約580万円の助成を受け、当面は同社の県内8店舗と2工場から出る年間10〜15トンを処理。県内には約900のうどん店があり、並行して、うどん残さの回収を福祉施設に委託するなど、参加店の拡大に向けた仕組み作りも急ぐ。香川社長は「県内のうどんを、文字通り丸ごと循環させる夢に向かっていきたい」と話している。

(2012年1月14日  読売新聞)

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