チェック:『男はつらいよ』シリーズや『たそがれ清兵衛』『おとうと』などで知られる、山田洋次の監督81作目となるファミリー・ドラマ。
瀬戸内の小島から上京し、自分の子どもたちと久々の対面を果たした老夫婦の姿を通して、現代日本における家族の在り方や絆などを見つめていく。
『奇跡』の橋爪功、『人生、いろどり』の吉行和子、「古畑任三郎」シリーズの西村雅彦、『悪人』の妻夫木聡などの実力派が集結し、いつの間にか生じた隙間を埋めようとする家族を熱演する。
随所にちりばめられた、山田監督による巨匠・小津安二郎の『東京物語』へのオマージュも見逃せない。
ストーリー:瀬戸内海の小さな島で生活している夫婦、平山周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)。
東京にやって来た彼らは、個人病院を開く長男・幸一(西村雅彦)、美容院を営む長女・滋子(中嶋朋子)、舞台美術の仕事に携わる次男・昌次(妻夫木聡)との再会を果たす。
しかし、仕事を抱えて忙しい日々を送る彼らは両親の面倒を見られず、二人をホテルに宿泊させようとする。
そんな状況に寂しさを覚えた周吉は、やめていた酒を飲んで騒動を起こしてしまう。
一方のとみこは、何かと心配していた昌次の住まいを訪ね、そこで恋人の間宮紀子(蒼井優)を紹介される。
映画『東京家族』予告編
cinematoday さんが 2012/11/01 に公開
映画『東京家族』予告編 2013年1月19日(土)全国公開
『男はつらいよ』シリーズや『たそがれ清兵衛』『おとうと』などで知られる、山田洋次の監督81作目となるファミリー・ドラマ。瀬戸内の小島から上京し、自分の子どもたちと久々の対面を果たした老夫婦の姿を通して、現代日本における家族の在り方や絆などを見つめていく。『奇跡』の橋爪功、『人生、いろどり』の吉行和子、「古畑任三郎」シリーズの西村雅彦、『悪人』の妻夫木聡などの実力派が集結し、いつの間にか生じた隙間を埋めようとする家族を熱演する。随所にちりばめられた、山田監督による巨匠・小津安二郎の『東京物語』へのオマージュも見逃せない。
配給:松竹
オフィシャルサイトhttp://www.tokyo-kazoku.jp
(C) 2013「東京家族」製作委員会
[シネマトゥデイ映画ニュース] 来年1月に新作『東京家族』の公開を控える山田洋次監督の次回作が、作家・中島京子の同名小説を原作にした映画『小さいおうち』に決まった。監督50周年を迎えた山田監督が自身初となる直木賞受賞作品の映画化、そしてラブストーリーに挑む。
「これは、ぼくの物語でもある−。」と山田監督が語る小説「小さいおうち」は、大学ノートにつづられた小さいおうちでの小さな恋愛事件を通して、昭和そして平成の東京と地方都市の暮らしを丁寧に描写した作品。『母べえ』で昭和の家族、『おとうと』『東京家族』で平成の家族を描いた山田監督が、本作では自らがまさに生きてきた昭和と平成二つの時代の日本を描くことになる。
製作決定にあたり山田監督は「昭和から現代までを舞台に、その時代に生きた人々の気持ちのあり方や、人間関係一つ一つの関わり方を描き出したいと思います」とコメントを寄せている。近年精力的に映画作りに取り組み、先日には文化勲章を受賞した山田監督が、初めてのラブストーリーをどう仕上げるのか注目される。クランクインは来年3月の予定だ。
映画『小さいおうち』は、布宮タキという名のおばあさんが亡くなったことから始まる。タキの部屋の後片づけをしていた親類の青年・健史は、彼女が若い頃、女中として赤い三角屋根の小さいおうちに仕えていたときのノートを発見。そこには昭和10年代のモダンな東京の風物、美しい奥様と5歳になるぼっちゃんとの穏やかな家庭生活、そこに秘められた奥様の切ない恋などが記されていた。そして物語は60年以上の時を越えて、意外な形で現代へと継がれていくことになる。(編集部・市川遥)
映画『小さいおうち』は2013年12月あるいは2014年1月公開予定