【世界初】アメリカの会社が視覚障害者の網膜に埋め込んだインプラントとカメラ付きメガネで点字を「目」で読むシステムを開発 | IRORIO(イロリオ) - 海外ニュース・国内ニュースで井戸端会議
世界で初めて、点字を指先で読むのではなく「目」で読む視覚障害者用システムが開発され、研究成果が学術専門誌に発表された。
まず、視覚障害者の網膜に60個の電極がついたマイクロチップを移植し、小型カメラが搭載されたメガネをかけてもらう。この状態で点字を見ると、メガネのカメラを通じて点字が信号化され、網膜のマイクロチップへ直接送られるというシステムだ。
網膜のインプラントへ信号を送って色や形を認識するシステムは、イギリスですでに開発されていたが、点字のような細かいものを認識することはできずにいた。点字は6つの点で表される。そこでアメリカの企業Second Sight社が従来のシステムを改良し、60個の電極のうち、6個だけを刺激するシステムを考案したのだ。
点字1文字なら1秒以下、89%の精度で認識でき、最近行った臨床試験では、2〜4文字の単語を認識するのに2分の1秒、精度は70〜80%との結果が出た。視覚障害者は平均的な人であれば1分間で約800文字の点字が読めるそうだ。したがって、新しいシステムも従来の読み方に取って代わるレベルには至っていないが「カメラのテキスト認識用ソフトウエアを改良すれば、標識や公示を読めるようになるだろう」と、Second Sight社の研究者は述べており、視覚障害者および関係者は今後の進展に大きな期待を寄せている。
出典元:World first as blind man reads braille with his EYES, using revolutionary implant - Mail Online(11/23)