東ガス・パナソニック、200万円切る燃料電池 家庭用、部品減らす :日本経済新聞
東京ガスとパナソニックは17日、業界で初めて希望小売価格が200万円を切る家庭用燃料電池=写真=を開発したと発表した。部品点数を2割削減するとともに、触媒に使う高価な白金の量を5割減らした。東ガスが従来通り「エネファーム」のブランドで4月1日に発売する。
2013年度に12年度目標の7割増となる1万2千台の販売を目指す。
標準タイプの価格は従来機種より約3割(76万円)安い199万5千円。3月末までに申請すれば、最大で45万円の補助金を利用できる。
家庭用燃料電池は都市ガスから水素を分離し、空気中の酸素と反応させて電気とお湯をつくる。ガスエネルギーからの総合変換効率は95%と世界最高を実現した。標準家庭で光熱費を年間約6万円節約できるという。従来機種の変換効率は90%だった。
耐久性は2割向上し、6万時間運転できる。10年間利用する場合は1日当たり16時間動かせる計算となる。
奥行きを75センチメートルと、従来より15センチ短くして設置しやすくした。