スペイン、エル・グレコの故郷 『古都・トレド』 - ヨーロッパ旅行情報
Toledo, Spain: Highlights of Castile
◆スペイン、エル・グレコの故郷 『古都・トレド』
中世の町トレドは、マドリッドから南へ70キロと、日帰り旅行には絶好の場所です。
トレドの人口は約6万人。タホ川に包まれる古都を訪れると、しっとりと落ち着いた雰囲気に癒されます。町の美観維持のため、町全体が中世そのままの姿で保存されているだけでなく、新しい建物も、周囲の環境に調和するよう工夫されています。
画家グレコは16世紀にこの土地に魅せられ、住みつきました。今日目にするトレドの景観は、当時彼が描いた「トレド景観」とほとんど変わらぬ姿をとどめています。
サント・トメ教会
12世紀に建てられ、ムデハル様式の塔が14世紀に完成、入口部分には西ゴートのデザインが目を引く教会。
ここにエル・グレコの名画「オルガス伯の埋葬」が所蔵されています。
グレコの家
グレコの生家博物館には彼の生涯と作品が収められています。
1911年に開館されたこの美術館はトレド市のユダヤ地区にあります。敷地内には2つの建物があり、中庭のある16世紀の家と19世紀初頭に拡張された建物が庭に面しています。内部にはエル・グレコの数多くの作品、中でもこの天才画家の晩年の作品、またムリーヨやバルデス・レアルなど17世紀の他のスペイン人画家の作品のほか、同時代の家具やタラベラ・デ・ラ・レイナ産の陶磁器などが展示されています。
情報提供:スペイン政府観光局