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世界ナンバーワン都市・成都の魅力をお伝えします! | 海外レポート世界の街角お金通信 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン
中国内陸部にある世界ナンバーワンの都市を知っていますか?
世界ナンバーワンといってもいろいろなランキングがありますが、ここで私が紹介するのは、米国の雑誌「フォーブス」で「今後10年世界でもっとも発展する都市のランキング」です(2011年のデータですが)。
まずはランキングをご覧あれ。
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1位 Chengdu, China(成都)
2位 Chongqing, China(重慶)
3位 Ahmedabad, India(アフマダーバード)
4位 Santiago, Chile(サンティアゴ)
5位 Raleigh Durham, North Carolina, U.S.A.(ローリー・ダーラム)
6位 Tel Aviv, Israel(テルアビブ)
7位 Kuala Lumpur, Malaysia(クアラルンプール)
8位 Suzhou, China(蘇州)
9位 Hanoi, Vietnam(ハノイ)
10位 Chennai, India(チェンナイ)
==(米紙:フォーブス)====
これはインフラ基盤、外資の投資、教育水準等々の指数を組み入れた世界ランキングですが、自分が住む都市が一番というのはやっぱり気持ちのいいものですね。
私が成都で何をしているのか、なぜここに来たのかは、まあおいおいお話しすることにして、今回は私が「成功の都」と呼ぶ中国西南部の代表的な都市・成都を、「それどこですか?」という皆さまのためにちょっとご案内させていただきます。
ここからしばらくは観光ガイド的な内容になりますが、ご勘弁を。
まずは、成都のある四川省ですが、重慶を合わせると人口規模で1億2千万人強。省内の空港だけでも50幾つと、まさに日本がすっぽり1つ入ります。
この四川省の省都である成都の人口が1300万人。成都は環状型つまりドーナツのような形をした都市で、主要環状である第三環状線内だけでも約800万人が暮らしています。その第三環状の直径が30キロメートル程度ですから、どれだけの人が街に密集しているんだ?ということです。日本に住んでいる皆さんには想像できない人口密集なわけです。
成都の古い街並みを再現した錦里は観光客に大人気
さてこの四川省・成都ですが、この街に来てくれた友人には、事業投資の視点もからめてこんな風に紹介をしております。
1)中国の長い歴史の中で、数百年都市の名前が変わっていない街
歴史の教科書で「長安」などいろいろな古い街の名前が出てきますが、今はそんな街はありません。中国は過去の皇帝、政権、戦争、体制の変動で街の名前がかなり変わります。
名前が変わらないことが事業投資と何の関係があるのかと聞かれれば、とくに中国においては、投資を検討する際に政治的なリスクが大切な視点になります。その意味で、政情が安定していることは大切なのです。
2)政府が非常にスマートで、決定が早く行動力がある
後でご紹介しますが、私が身を置く「邱永漢集団」という事業集団がここ成都に第一期の外資投資として入ったのが1990年あたりです。まだ経済発展の初期段階にあり、どの外資も投資に腰が引けていた時代に、著名人である私のお師匠、邱永漢を外資の先鞭とするために、四川省副省長(中国では“副”がついているタイトルの人が実権を握る)が部下十数名を引き連れて北京に接見に来るなど、他の地方のお役人には見られない腰の軽さと聡明さを兼ね備えた政府と見てよいでしょう。
日本と同じくらいの規模の政府トップとその部下十数人が、あなたに会うためにわざわざ飛行機に乗ってやって来て無下に断れますか? これはこれで見事なやり方だと思いますけど。
中国では地方政府の聡明さがその地域の発展に大きく影響しますから、聡明な政府というのはやはり投資上大切な視点です。
3)中国4大美人産地の1つ(産地なんていう表現ですみません)
中国への事業投資と美人の話がどう結びつくのか、自分でも笑ってしまいそうですが、成都は盆地に囲まれているためあまり晴天の日がありません。いつも曇っていて湿度が高いため、女性の肌にとっては最高の条件なわけです。また中国の10大名酒の半分以上が四川省産であることからわかるように、水がいいことも美人を多く生み出す要素になっています。
それで、美人が多いことがなぜ投資に向くかというと、美人が多いと男は頑張ります。
まずは、結婚するまでに美人を惹きつけるために相当な消費行動が伴います。無事に結婚できたとしても、美人の奥さんは安心できません。いつ何時ちょっかいを出されるかわからないわけですから、やっぱり満足してもらうために男は頑張ってプレゼントを買ったり、遊びに連れていったりと消費をするわけです。
実際、(べつに美人が多いことと何ら因果関係はありませんが)過去における四川省の貯蓄率は全国でもダントツに低いという話を聞いたことがありますが、消費活動が相当活発であることから商売がとてもやりやすいわけです。
4)四川料理は、中国人がもっとも好きな料理で美味しい
四川料理は美味しい。中国国内のアンケートでも、7割以上が四川料理が好きだと言っているそうです。
四川料理の代表・麻婆豆腐
で、美味しい料理と投資が何の関係があるかといえば、やはりあるんですね。食べるということは、人間に基本的な力を与える行為なわけです。
仮にあなたの会社が従業員を数十人規模で海外に駐在させたとしましょう。現地駐在員が、「あー、食い物がまずい」といつも文句を言っている地域と、「いやー、ほんと美味いっすよ」と言っている地域では、活力ひいては業績に影響が出るとは思いませんか?
さて、そんな成都であるわけですが、この街の中心となる商業エリアは歴史的に、春熙路(チュンシールー)というところです。世界で一番の街の一番の場所ですから、まさしく「世界で一番の場所」ということになりますが、私どものグループはこの場所に土地とビルを所有し、テナントとしてイトーヨーカドーと伊勢丹に入っていただいております。
成都イトーヨーカドーB1の食品売り場
イトーヨーカドーは中国全土における第一号店で、一昨年ぐらいの統計ですと、世界中のイトーヨーカドーの店舗のなかで円換算ベースの売上が2位という、お化けのようなお店です(ちなみに世界ランキング1位は成都にある2号店だったはずです)。
伊勢丹は、オープン以来売上を毎年約35%も伸ばし続けてきた、日本の感覚からいえば、これまたお化けのようなお店になるわけです。
こんな成都は、ここ数年エリアGDPでは毎年15%近い成長を続けてきています。
このようにデータ挙げていけば、これでもかとお腹いっぱいな街ですが、次回以降、世界一の街で起こりつつある危うい現象についてお話ししていこうと思います。
文/写真・金伸行
著者紹介:金伸行(きむ・のぶゆき)お金儲けの神様「邱永漢」人生最後の弟子。2005年より中国四川省成都に在住、日本生まれの韓国人。グループ会社3社の社長兼取締役。主な事業は、焼肉を中心としたフードサービス。5カ国後を話し、前職は世界最古の戦略コンサルティングファームADLにてコンサルタント。現在は、アジア最高の焼肉チェーンを作るため、年間100フライト及び肉食400食をこなしつつ、マラソンで体を絞っている。