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メモ「太陽光発電への参入/東レ・凸版・セキスイ・グリーンテック」

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 昨春、電気のコストが解り難く、旧い記事等から推定していた時には、42〜50円とされており、秋でも未だ40円がらみ、年末になり、漸く30円の報道が優勢となった。下記の記事では、30円超としている。この調子なら、来年の今頃は、20円超となっているかもしれない。半分は技術開発でのハード面コストダウンで、半分は競合激化の市場構造変化で、、、これに、技術開発でのブレイクスルー=ナノテクノロジー的効率アップ:パネル表面積の密度アップによるコストダウン、そして、利用光線の技術的範疇拡大による効率アップとコストダウン、、、次に、スマートスイッチや蓄電池による効率的利用拡大…家庭用は殆ど電力会社から買わなくても良い自給時代に入るのは、意外に近いかもしれない。

素材各社、太陽光発電コスト減急ぐ 「全量買い取り」需要狙う :日本経済新聞

 素材関連企業が太陽光発電のコストを下げる技術の開発を急いでいる。東レは太陽光の反射を抑えて発電効率を高める手法を開発、凸版印刷は太陽電池表面の配線を裏面に回して受光面積を広げる技術にめどをつけた。太陽光発電のコストは火力発電に比べて割高。しかし、本格普及をにらんで設備の価格競争が激化しており、コスト低減技術の需要は強いとみて設備や部材メーカーに採用を働き掛けていく。

 東レは太陽電池を覆うガラス上に特殊な膜を形成し、太陽光の反射を抑える技術を開発した。太陽光が太陽電池に効率的に注ぐようになる。最も普及している「結晶系太陽電池」に採用すれば発電効率は0.3〜0.4ポイント向上、発電コストは3〜4%引き下げられるという。

 子会社の東レエンジニアリングがガラス基板の反りを自動的に矯正して素早く膜の材料を塗布できる装置を開発した。同装置と膜の材料をあわせて太陽電池用のガラスメーカーに販売する。2015年に合計で年50億円以上の売上高をめざす。

東レエンジニアリングは、ガラス基板の反りを自動的に矯正し、素早く膜の材料を塗布できる装置を開発した

 凸版は従来、太陽電池の表面にあった配線を裏面に設ける部材を開発する。表面の配線がなくなることで太陽光パネルの受光面積は数%増えるとみられ、発電効率が高まる。太陽電池のパネルメーカーに試作品の提供を始めており、12年度中に量産に入る計画だ。

 積水化学工業は太陽電池の保護部材と、太陽電池との接着剤の役割を果たす封止材を一体にした製品を開発する。2つの部材を一体成型することで製造工程を省き、パネル全体の製造コストを抑えられるとみている。12年度の発売を見込む。

 太陽光の発電コストは1キロワット時あたり30円超。10円前後のLNG(液化天然ガス)や石炭など火力発電に比べて割高だ。12年から始まる再生可能エネルギーの全量買い取り制度で見込まれる需要を獲得するには、発電効率の向上と一段のコスト低減が欠かせない。

 すでに太陽光発電システム市場では価格競争が激しくなっている。日本でも安い海外製品の流入を背景に住宅用の太陽光発電システムの価格は出力1キロワットあたりで1年間で1割弱低下した。各社はコスト競争力に磨きをかけ生き残りを目指す。

グリーンテック、2週間で大型太陽光発電所設置 :日本経済新聞

 太陽光発電システムを販売するグリーンテック(京都市、川勝一司社長)は大型の太陽光発電所を短期間で設置できる架台を開発した。再生可能エネルギーで作った電気を全量買い取る制度が始まる7月から提供する。太陽光発電パネルをボルトを使わずに固定できる架台を使い、出力1000キロワット級の大型発電所でも2週間程度で建設可能だ。建設にかかる人件費を縮減し、発電事業の採算を高める。

 開発したのは特別な工具を使わず、架台にあわせてパネルを置くだけで固定する仕組み。大型発電所では発電パネルを架台と固定するために、何万カ所もボルトを締めなければならず、施工に数カ月単位の時間がかかっていた。

 施工期間の短縮によって必要な人件費を従来の8分の1以下にできるという。架台などの固定器具にかかる費用も1キロワットあたり1.5万円程度と従来のおよそ4分の1になる見込みだ。


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