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Channel: 鶴は千年、亀は萬年。
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必見!智慧得(364)「ピート・アルコーン/2200年の世界」

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ピート・アルコーンが語る2200年の世界 | Video on TED.com

Ted Logo 

TALKS | IN LESS THAN 6 MINUTES ピート・アルコーンが語る2200年の世界

このTED2009での短い講演で、ピート・アルコーンが今から2世紀後の世界の

姿を描き出しています。それは人口の減少と機会の増大によりマルサスの間

違いが証明される世界です。

Translated into Japanese by MaYoMo com
Reviewed by Yasushi Aoki
Comments? Please email the translators above.

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ピート・アルコーンが語る2200年の世界

http://www.ted.com/talks/lang/ja/pete_alcorn_s_vision_of_a_better_world.html | Video on TED.com 

 

※ URLをクリックして画像を出して下さい。字幕がでない時は画面下から

言語を合わせてください。


《「TED」は掲載したい方もボランティア、各国の翻訳する方々もボランティアのサイトです。全てが日本語字幕が出る訳ではありませんが、番組は相当の数がありますので御楽しみ下さい!》

全文
私は以前マルサス主義者でした 世界に対する私のメンタルモデルはこんな風でした 小さな惑星に、爆発する人口 どんどん嫌な方向へ進んでいくだろう しかし私はマルサスを卒業しました 私たちは新たな啓蒙主義時代を150年後に迎えると 思っているからです

理由を説明しましょう これはご存じかもしれませんが 国連の世界人口データです 世界人口は今世紀後半に 100億の手前で天井を打つと予測されています その後、人口は減少し始めます それはどういう意味を持つのか? ほとんどの経済モデルは希少性と成長をめぐって構築されています だから多くの経済学者は 人口減少に対し 停滞や不況を予測します しかし人口減少は少なくとも二つの好ましい経済効果を もたらすはずです

第一点。一定の広さの土地の人口が減少すれば 不動産投資はまずい賭けになります 都市部においては不動産価格の多くは 投機的な価値によって膨らんでいます 土地投機がなくなれば 地価は下がります それは世界の貧困層が負う重荷を 取り除くことになります

第二点。人口減少は労働力不足を もたらします 労働力不足は賃金を押し上げ 賃金上昇もまた 貧困層や労働者階級の重荷を取り除きます 黒死病のときのような急激な人口減少が起きるわけではありませんが ペスト流行後のヨーロッパで どんなことが起きたかを考えてみてください 賃金上昇 農地改革 技術革新 中流階級の誕生 その後にはルネサンス さらには啓蒙主義のような 進歩的な社会運動が起こりました

私たちの文化の伝統は、過去を振り返り ロマンチックに描いてきました 西洋の宗教はみな楽園の概念から始まり 不品行に満ちた現在を経て 極めて醜い未来へと続きます つまり人類の歴史は 古き良き時代から 堕落していく過程と見られているのです

しかし、私たちは別の変化へ向かっていると思います この曲線の頂点から 二世代ぐらい後、人口減少の効果が 現れ始める頃 私たちは汚らしい野蛮な過去に代わって 未来をロマンチックに描くようになるでしょう

なぜそれが重要なのか? 1世紀も先の社会経済を なぜ気にかけるのか? それは過渡期というのが危険な時代だからです 土地所有者たちが資産を失い始め 労働者が賃上げを要求し始めたとき 未来を恐れるような何か強烈な利害が生まれます そして未来への怖れは早まった決断に繋がります もし私たちが未来への建設的なまなざしを持っていれば 転換期を加速して乗り切れるでしょう 崖から飛び降りるのではなく

私たちがこれからの150年をうまく切り抜けられたなら 皆さんの孫の孫たちは マルサスなど知らずにいるでしょう その代わりに、彼らは未来への計画を作り 22世紀の啓蒙主義を打ち立てていくでしょう ご清聴ありがとうございました (拍手)

*****************************************  キリスト教徒はどうしても”原罪意識”が抜けないようですが、それは別としても、人口減少に対する考え方では、現在の日本にも当てはまる部分があります。人口の減少=国富の減少=生活の困窮との図式ではなく、どういう事態となるか探究する必要を感じます。
 ここ20〜30年が大きく時代が変わる期間と思いますが、IT進歩やナノテクノロジー、ネイチャーテクノロジーの進歩にて、より人間的な生活を出来る様にしているかもしれません。ヨーロッパの人口減少後の新たな社会の変化は、今後の我が国や全世界の動きを示唆している所がある様に思います。否定的に考えずに、困難にぶつかれば、そこから人類としての智慧、工夫=技術開発が出てくるものと信じます!
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