夢を実現するため、全く新しい形でお金を集める方法が被災地で始まっています。ある企画に共感した人がワンコイン(500円)から参加でき、目標金額に達すると企画が実行されるというものです。自分のお金が何に使われるかわからない寄付や募金と違って、使途が具体的でその後もつながりを保てるのが特徴です。この仕組みを使って被災地支援を行っているのが、俳優の伊勢谷友介さんたち。ネット上に被災地を応援する場を立ち上げたところ、いくつもの企画が実現しました。中でも注目は、伊勢谷さん自ら仲間とともに呼びかけた「福島県飯舘村の子供たちにすてきな卒業式をプレゼントしよう」というもの。原発事故の影響で故郷からの避難を余儀なくされ、卒業式を行えなかった112人の子供たち。9か月遅れの卒業式とその後に行われた卒業記念コンサートにはシンガーソングライターの岡本真夜さんたちも駆けつけました。また、伊勢谷さんたちは子供たちに未来の自分に向けた手紙を書いてもらい、タイムカプセルに入れることを提案。子供たちは“二十歳の自分”へどんな言葉をつづったんでしょうか。伊勢谷さんをスタジオに招き、被災地支援の新たな取り組みについて考えました。
新たな支援の仕組みとは?
例えば、被災地で「ラーメン屋台を始めたい」と思った人は、インターネット上に企画を立ち上げます。その際、趣旨やお金の使い道を明記し、目標金額を設定するのがポイント。
インターネットで見た人はその企画に賛同した場合、500円や1000円から参加できます。
目標金額に到達すると、はじめてお金が企画者へ渡り、企画は動き出します。
これまでの被災地支援と違う点
【企画を立てた人】
融資ではないため、返済も利子を払うこともありません。
【支援者】
目標金額には詳細な内訳があります。その金額に達しないということは、企画を実行に移せないことになるので、企画者にはお金が渡りません。
新しい被災地支援に参加したい場合は・・・支援の仕組みは「クラウドファンディング」や「マイクロパトロン」と呼ばれているので、キーワードで検索してみてください。被災地支援以外のものや投資をするタイプのものもあるので、内容をよく読んでください。なお、伊勢谷さんたちの被災地支援は『元気玉プロジェクト』というものです。