言葉は要りません、我々の責任なのです。使い捨ての大量消費に慣らされて来た時に気づくべきだったのです。科学発展の為の勉強研究はしたら良いのですが、贅沢に暮す為の原子力利用は、やはり避けるべきでしょう!
「福島のこどもたちからの手紙」が問いかけるもの - ニュース - 本のニュース - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
外遊びしている絵は大きな×印で消されている。
サッカーの日本代表になりたいという小3の男の子は「友だちとはなれるのもいやです。どうか僕たちをたすけてください」と記した。
ハートマークのなかに、「はやくほうしゃのうがないところにいきたいです」とある。
「ばあちゃんのとうもろこしがたべたかったです」「はやくおそとでおはなつみしたいです」
5才の女の子は「ほうしゃのうをなくしてください」と訴える。
「山の木、川の魚、海の魚、森のいき物 私の夢かえして下さい」
「ママ、ほうしゃのうっていつなくなるの?」「ぼくは大人になれるの?」――。福島第一原発事故でもっとも影響を受けたこどもたち56人の声をおさめた『福島のこどもたちからの手紙』(朝日新聞出版)が出版された。外で遊べなくなったり、自宅を離れて県外に移り住んだりした福島のこどもたちはどんな気持ちで暮らしているのか。いくつもの切実な、そしてやるせない言葉がつづられている。
「私は何さいまでいきられますか?(略)毎日長そで長ズボン、マスク、ボウシでとても暑い日もいっています。外でも遊べません。まども去年のようにはあけられません」(福島市 小5)「おじいいちゃんとおばあさんとはなれてかなしかったです。てんこうはしたくなかったです」(福島市、小3)「ほうしゃせんがなくなるきかいがほしいです」(福島市 小1)
不安だけでなく、憤りもある。
「この原発で私の人生は180度変わりました。原発が本当に憎らしい。(略)原発事故が起きてから、思い続けていることが3つあります。不安。悲しい。腹立たしい。体への影響の心配。何故こんなことが起きてしまったのか。何故ここなのか」(福島市 中3)
2児の母、西片嘉奈子さんは、こどもへの放射能の影響を危惧して福島市から山形県に避難している。それでも、福島のこどもたちの置かれた状況をひとりでも多くの人に知ってほしいとの思いから、つてをたどってこどもたちの作文を集めたという。
父と離れ、母と1歳の妹と京都に避難した小学校3年の男の子は、こうつづっている。「僕はしょう来サッカー日本だい表になりたいです。でも今の福島では、いっぱい練習できません。いつになったらほうしゃのうは、なくなりますか。僕は大人になれますか? 早く外であそびたいです。かぞくがはなれてくらすのもいやです。友だちとはなれるのもいやです。どうか僕たちをたすけてください」
やはり、母と京都へ避難した小学5年の女の子も率直な気持ちを打ち明ける。
「お母さんはインターネットでいろいろ調べて、放射能がとてもきけんだと言って、ここにいてはいけないといいました。でも、私はすいそうがく部でフルートをがんばっていたので、『転校したくない!』と言いました。でも、(略)外しゅつをなかなかできないし学校では、校庭で遊んではいけないと言われ、私もここにいてはいけないと思うようになりました(略)こんなことになってしまった原発が大きらいです。早く原発をなくして福島をきれいにしてみんながもどれるようにしてください」
最後に、福島市に住む小学一年生、こいずみたいせい君の詩を紹介しよう。
ぼくのこわいもの
つなみ
じしん
ほうしゃのう
ライオン
おかあさん
おばけ
1ばんめにこわいのはつなみ
ぜんぶながされちゃうから
2ばんめにこわいのはじしん
ゆれるところがドキドキするから
3ばんめにこわいのはほうしゃのう
しんじゃうかもしれないから
しんじゃうのはいやだ
ひとりぼっちはさみしいから
みんなとたのしくすごしたい