新体制へ向かって、次々準備していたものを矢継ぎ早に発表して来ていますね!12%〜10数%が通常なものであり、18〜19%変換は特上でしたが、あっさりと22〜24%です。少なくとも1/3程度は効率アップとなる計算であり、価格もそれなりに抑えられると思います。一番特筆すべきは、家庭用なら屋根面積が圧縮できること、工事費も安くなることです。流通も中間業者抜きで競争することで、今までの効率のものでも24円/1KWhに早くして行かねばと躍起になっています。単純に昨日のブログ記述の論で言えば、2010年61万円/kw当り、2011年53万円/kw当り、本年47万円/kw当り=発電コスト換算:32円/kwh、一番安いのがフジワラ/エイタイであり、その設置コストは、29万円/kW(発電コスト換算で19円/kWh)であります。ハードはどんどん進歩しますが、ソフト部分=流通コストと工事費用の合理化が不可欠です…この点地区集中的設置は合理化余地大)このフジワラ/エイタイでは輸入資材活用でより安価に出来ていますが、パナソニックの様なハードの効率アップで、輸入物に頼らなくても良い時代となるでしょう。(もっともマレーシア工場生産のパナソニックを輸入品と云うかどうかですが…)(米国の輸入品の6割は米国企業系のものです、日本でもそんな時代が来ています)…更にナノテクを駆使して理論値に近い変換効率になることを祈ります!(集光太陽発電で40〜42%、理論値は現在のところ65%程度と記憶しています:火力発電同様に24%の倍には必然的になって行くとのことになります!)
パナソニック、世界最高効率の太陽電池を13年度投入 変換効率24%台に向上、高付加価値品に集中 :日本経済新聞
パナソニックは2013年度をメドに、世界最高の発電性能を持つ太陽電池を発売する。太陽光を電気に変える効率を現状より2ポイント以上高め、ライバルを上回る24%台に引き上げる。付加価値の高い製品の生産に力を注ぎ、日本を中心とする住宅向けなどに拡販する。12年度に国内シェア首位を奪取し、15年度の売上高を約3千億円と11年度見込みの2倍強に増やす計画だ。
現在、太陽電池の中核部材「セル(発電素子)」の変換効率は米サンパワーの22%台が最高とされる。パナソニックはそれに続く21.6%。両社は世界の太陽電池の技術開発でしのぎを削る。
変換効率が高まれば、狭い面積でもより多くの電力を生み出せる。パナソニックは今後、独自構造の太陽電池「HIT」を改良し、まず12年度末に変換効率が約22%の製品を投入する計画だ。マレーシアの新工場で生産する。2日には同工場の建設に着手した。
HITはパナソニックが事業統合した三洋電機が開発した高性能太陽電池。アモルファスシリコンと結晶シリコンを重ねた構造で高効率を実現してきたが、13年度にはセルの構造や材質を大幅に見直し、新世代のHITを販売する。太陽光の吸収率を高め、電気を効率よく集める性能を向上。このほど試作段階で変換効率が23.7%まで高まり、24%台に引き上げるメドがついた。
マレーシアの新工場では生産コストを従来より1割強引き下げる。同工場は12月の稼働を予定しており、パナソニックの生産量は現在の1.5倍の90万キロワットに拡大する見通し。さらに増設や拡張も検討する。
独自構造の太陽電池の性能向上を急ぐ
11年度の世界の太陽電池需要は前年度比微増の約2千万キロワット。12年度は中国、インドなどが伸びるものの、最大市場の欧州は補助政策の縮小で「厳しい環境になる」(パナソニックで太陽電池事業を統括するエナジー社の前田哲宏副社長)見通し。パナソニックはマレーシア工場を活用し同国やインドネシア、フィリピンなどの新市場も開拓する。
太陽電池各社の採算は軒並み悪化している。供給過剰で在庫が膨らみ、主要国で価格競争が激化しているためだ。昨年には平均価格が2割強下落。国内首位のシャープも同事業が赤字になった。
一方、パナソニックは高付加価値品中心に販売していることもあり、「黒字を確保できている」という。10年度に20%弱だった国内シェアは11年度は25%程度に上昇しそうだ。グループの販路を活用し12年度に35%に引き上げ国内首位を目指す。
国内では7月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まり、太陽電池の市場は当面、拡大する見通し。シャープも変換効率を21.5%まで高めた製品を開発するなど、性能や価格を巡る競争が一段と激しくなりそうだ。