この「ソーラー水素ステーション」は、水素の製造から、貯蔵、供給までのプロセスにおいてCO2を一切排出しない、日本初をうたうもの。環境省の委託を受け、将来の低炭素社会の実現に向けた産官共同の実証実験として設置した。
ホンダの独自技術である高圧水電解システムの採用により、水素の製造と圧縮を一体化することでコンプレッサーが不要となった。これにより、小型化と低騒音化を実現したという。今後は家庭用水素供給装置としての普及を目指し、水素エネルギーの効率的な管理と有効活用の可能性を検証していく予定。
このステーションは太陽光と商用電源を併用し、24時間で1.5kgの水素を製造する。1.5kgの水素とは、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」が約150km走行できる量に相当するという。
また、ホンダは今回、新たに外部給電機能を装備した「FCXクラリティ」を開発し、埼玉県に納車した。ホンダによれば、この車両は一般家庭の6日分に相当する電力(最大出力9kWで連続7時間以上)の給電が可能とのことだ。このステーションを拠点に、公用車として活用しながら実用性を検証していく。 (webCG 竹下)
ホンダが「ソーラー水素ステーション」を設置/Honda Solar Hydrogen Station
webCGmovies さんが 2012/03/29 にアップロード
本田技研工業は2012年3月27日、「ソーラー水素ステーション」を埼玉県庁敷地内に設置しました。
http://www.webcg.net/WEBCG/news/n0000026159.html
Honda Motor Co., Ltd. unveiled a Solar Hydrogen Station on the grounds of the Saitama Prefectural Office.