"衛星”と称する北朝鮮ミサイル/弾道ミサイル破壊措置命令…朝日新聞は「ミサイル」と表現し、毎日新聞は「衛星」と表現する。スタンスの違いが言葉に出て来ている。世界中が「ミサイル」と言っているのに、少しスタンスがおかしくはないか? 自衛隊の常駐につながると心配しての記事が多くあるが、島の議会で配備要請の決議の報道は無い。もう少し、報道の真実平等性を打ち出して欲しいものです!
asahi.com(朝日新聞社):防衛相が「破壊措置命令」、北朝鮮ミサイルに備え - 北朝鮮関連 2012年3月30日
安全保障会議のため国会内に入る岩崎茂・統合幕僚長(中央)ら防衛省関係者たち=30日午前7時41分、仙波理撮影
田中直紀防衛相が30日午前に発令した「弾道ミサイル破壊措置命令」の骨子は次の通り。
・自衛隊は日米間で緊密な連携をとりつつ、自衛隊法に基づき、事態が急変し我が国に弾道ミサイルが飛来した際の被害を防止するため、必要な措置を実施。
・航空総隊司令官のもとに「弾道ミサイル防衛(BMD)統合任務部隊」を編成。
・イージス艦を日本海と東シナ海に配備。地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を沖縄県石垣、宮古両島と航空自衛隊那覇基地(那覇市)、空自知念分屯基地(南城市)に派遣するほか、首都圏3カ所(陸上自衛隊習志野演習場・空自習志野分屯基地、陸自朝霞訓練場、空自市ケ谷基地)に配置。
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朝日新聞デジタル:イージス艦出港 ミサイル破壊措置命令受け - 社会
横須賀を出港したイージス艦「きりしま」=31日午前8時6分、神奈川県横須賀市、本社ヘリから、恒成利幸撮影 (右)海上自衛隊横須賀基地を出港したイージス艦「きりしま」(31日午前、本社ヘリから)=冨田大介撮影
北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えて「弾道ミサイル破壊措置命令」が出されたことを受けて、海上自衛隊のイージス艦「きりしま」が31日朝、神奈川県の横須賀基地を出港した。
イージス艦「みょうこう」(京都・舞鶴基地)と「ちょうかい」(長崎・佐世保基地)も近く出港。沖縄周辺の東シナ海に2隻、日本海に1隻が展開する。
3隻は海上配備型の迎撃ミサイル(SM3)を搭載しており、ハワイ沖で発射試験を済ませている。きりしまとちょうかいは2009年4月に北朝鮮がミサイルを発射した時も展開した。
イージス艦が横須賀出港、北ミサイル備え九州方面へ : 最新ニュース特集 : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 2012年3月31日
北朝鮮が「人工衛星」と称して発射予告している弾道ミサイルに備え、海上自衛隊のイージス艦「きりしま」が31日午前8時前、横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港した。強風の中、他のイージス艦と合流するため九州方面へ向かった。
自衛隊は、弾道ミサイルの本体や破片などが万一、日本に飛来した場合の迎撃態勢をとる。迎撃ミサイルSM3を搭載したイージス艦は、沖縄周辺と日本海に3隻展開する予定で、他の2隻も順次出港する。航空自衛隊の地対空誘導弾PAC3も沖縄と首都圏の7か所に配備する予定で、航空自衛隊白山分屯基地(津市)の部隊が輸送艦に乗り込むため海自呉基地(広島県呉市)に移動するなど展開を始めている。
2012年3月30日22時
asahi.com(朝日新聞社):沖縄へPAC3の輸送始まる 北朝鮮ミサイル警戒 - 北朝鮮関連
航空自衛隊の白山分屯基地を出発するPAC3=30日午後9時21分、津市白山町、川津陽一撮影
北朝鮮の長距離弾道ミサイルの日本落下に備えた「弾道ミサイル破壊措置命令」が出たことを受けて、自衛隊は30日、沖縄に向けて地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)の輸送を始めた。
航空自衛隊白山分屯基地(津市)では30日午後9時ごろから、発射機などの車両が次々と出発した。ほかのPAC3の部隊も31日以降、滋賀県高島市の基地などを出発。沖縄本島や宮古、石垣両島、首都圏(朝霞、市谷、習志野)に展開する。
海自のイージス艦3隻も近く、神奈川県の横須賀基地などを出港。沖縄周辺と日本海に向かう。住民救援などにあたる陸自の部隊も1千人以上が沖縄本島、石垣、宮古、与那国の各島で対応にあたる。
2012年3月28日
朝日新聞デジタル:陸自部隊、沖縄・与那国島配備へ ミサイル対応 - 政治
北朝鮮「衛星」:PAC3 沖縄に常駐地ならしと警戒感 - 毎日jp(毎日新聞)
陸自の部隊派遣の当初案
北朝鮮の「衛星」打ち上げに対する破壊措置命令に絡み、防衛省・自衛隊は、部隊が常駐しない沖縄県・先島諸島への地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)と部隊の派遣を進めている。自衛隊側は当初750人規模の派遣を検討したが、自衛隊誘致を巡り賛否が対立する県内では「部隊常駐の地ならしでは」との警戒感も広がる。仲井真弘多知事は田中直紀防衛相に「適正規模の派遣を」と要請し、同省は派遣規模を縮小する方向で調整している。【鈴木泰広、井本義親、三木陽介】
石垣島と宮古島に配備されるPAC3は30、31日に三重県と滋賀県の空自基地を出発。海自呉基地で輸送艦に積み込まれて来月5日までに搬入される。PAC3の警護や被害確認、住民救助にあたる隊員もその頃までに現地入りする。関係者によると、命令前に陸自が作成した部隊派遣案は、石垣島約500人▽宮古島約160人▽与那国島約90人。石垣島と与那国島の議会はPAC3の配備を求める決議をしたが、この規模に対して防衛省の内局などから「ちょっとやり過ぎだ」との声が上がった。
陸自部隊は現在、沖縄本島までしか配置されておらず、「衛星」が上空を通過する先島諸島は「防衛の空白地域」。一方、防衛省は中国を意識して南西諸島防衛の強化を打ち出し、与那国島に100人規模の沿岸監視隊を新設することを目指している。石垣島などにも部隊の配備を検討しているが、地元では賛否が分かれている。陸自幹部は「今回の派遣は南西諸島防衛とは関係がない」と説明しながらも「きちんと住民を守ることで信頼を得たい」と明かす。
県幹部は「部隊配置の実績作りを狙っているんだろう。必要以上の隊員を送ろうとする動きにクギを刺す必要がある」と話す。石垣島の「9条の会やえやま」事務局長の新垣重雄さん(64)は「何百人も来るほどなのか。これを機に一気に部隊配備をすすめることはやめてほしい」と注文。与那国島の女性市民グループ「イソバの会」の田島琴江さん(55)は「万が一落下したら危ないと言われれば何も言えないけど……」と複雑な表情だ。
米軍普天間飛行場の移設問題も抱える防衛省は、沖縄側の意向に神経をとがらせる。仲井真知事が26日に田中防衛相に電話で要請したことを受け、地元と調整を続けており、石垣、宮古、与那国3島への派遣は当初案より少ない計400人程度になる方向だ。
毎日新聞 2012年3月31日 14時00分(最終更新 3月31日 14時14分)
イージス艦が横須賀出航 田中大臣は再び沖縄訪問(12/03/31) - YouTube
海自イージス艦出港、破壊措置命令受け