2012.3.13ツイートにこんなのがありました…(少しおせっかいでしたが、返信でお知らせはしておきました)がんばれ!
猪瀬直樹 @inosenaokiどこの局?RT @Yoshi6164 @inosenaoki 猪瀬さんご尽力された高速道路民営化後に防音技術を採用された町工場の者です。最近では被災地にも寄贈しました。数人の会社ながら4月15日午後6時半からの「夢の扉+」で放送が決まりました。猪瀬さんにもご覧いただけたら。
TBS「夢の扉+」4月15日(日)#50「"騒音ゼロ"の世の中をつくる!」
ドリームメーカー/神奈川県大和市 株式会社静科 経営企画室長 武紘一 さん
騒音被害を減らせ!画期的な防音材開発
〜職人の遺志を継いで・・『ものづくりは世のため人のために』〜
『世のため人のために残せるような技術開発をやっていきたい』
日々の暮らしの中で悩ましいのが“騒音”。工場や建設現場など、全国で報告される騒音被害は、年間15,000件以上に及ぶ。そんな悩みを解消しようと、これまでにない“薄くて軽く防音性も高い”という、夢のような防音材を開発した会社が、神奈川県にある。その名は「静科(しずか)」。“静かさを科学する”という意味だ。「静科」が作る防音材は、今、高速道路の騒音対策や、自衛隊の機械音対策などに使われている。
『技術の道に年齢はない。生涯現役―』 60代半ばにしてこの「静科」を作ったのが、化学メーカーで樹脂を扱ってきた武紘一、71歳。武は、昨年末、ある新聞記事を目にする。東北の被災地での騒音問題だった。簡易的に作られた仮設住宅は防音性も低い。「この防音パネルを使ってもらおう!―」
武と志を同じくし、「静科」をともに立ち上げたのが、高橋邦雄。強度の高い“蜂の巣状”のハニカム構造のパネルを製造してきた技術者だ。2人はそれぞれが持つ技術と知識と想いを結集して、“世の中の役に立つもの”を生み出した。それが、薄くて軽いのに、強度も防音性も高い『ハニカムサンドイッチ構造の吸遮音パネル』だった。試作に試作を重ねた結果、ある画期的な手法でその開発にこぎつけた。
しかし、高橋は今年2月、2年に及ぶ闘病のすえ73歳で死去。東北の仮設住宅用の素材が完成したわずか数日後のことだった・・。開発に情熱を燃やした男たちの執念は、被災地の家族に笑顔をもたらしたのか―。
そして、「静科」では今、高橋の息子・俊二(42)が、父の遺志を受け継ぎ、防音材を広めようと新たなジャンル開拓に挑んでいる。社員わずか6人、「静科」の奮闘を追う。
*********************
東京医科歯科大学宮入裕夫名誉教授の本の一文に目をとめた…
「”薄くて軽い防音材”は技術者の永遠の夢」☞これに間違いない、防音材に一直線、、、
遮音と吸音、音とは空気の振動…丈夫な六角型蜂の巣のハニカム構造に詰める吸音材…フラワーアレンジメント用スポンジ…もろく吸水性を活かす組み合わせ…生花用スポンジの輸入会社の秋山靖之の協力も得て、完成!
このパネル材を道路つなぎ目用の防音材にNEXCO東日本と共同開発、下水の蓋の裏に使用、スーパーコンピューター用静音ラック製造のエスアイ社も採用される。そして、住宅用の薄型防音パネル製作へ…これは被災地の仮設住宅に即対応でき喜ばれた!/これこそ世の為、人の為!
*********************
下記は、高橋邦雄への生前インタビューで書かれたものです。高橋さんと武さんの夢を受け継ごうとしている高橋氏の次男、高橋俊二は「これを更に広めて行く」と力強く言っていました!
*********************
騒音問題で困っている人を助ける「一人静」〜
ハニカム構造を利用したパネルで快適な暮らしを実現する〜株式会社静科
(木)になります<object id="flvpswf" classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" codebase="http://fpdownload.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=5,0,0,0" width="480" height="270"></object> 武紘一 さん 一人静 http://こだわり経営者.jp/sizuka.htm (写真は故 高橋邦雄さん) 「ハニカム構造」とは「ハニカム」という言葉をご存知だろうか。語源は「honeycomb」という英語で、単語を見れば分かるように、蜂の巣そのものを意味する。
蜂の巣は正六角形が集まって作られている構造を持つ。実はこの正六角や正六角中を隙間なく並べた構造というのは、強度的に優れていることが分かっている。もちろん蜂は本能的にそのことをインプットされているのだろう。その証拠に亀の甲羅や昆虫の複眼など、自然界にはこのハニカム構造を持つ生き物が多く見られるのだ。
現代の多くのテクノロジーが、自然界の事象や構造をまねして作られているのはよくあること。このハニカム構造も、フォーミュラーカー、航空機、戦車といった最先端の技術が集まる分野で、強度がありながら軽いボディーを形成する仕組みとして利用・応用されている他、私たちが日常使っている家具や住宅の壁の中にも補強剤として使われている。
このハニカム構造を利用し、これまでにない画期的な効果を生み出すパネルを開発・製作している企業があると聞き訪ねた。
数多くの効果を生む「一人静」商品名は「一人静(ひとりしずか)」という。セラミックを染み込ませた紙製材料から作られた、ハニカム一つひとつのスペースに、切り花を長持ちさせるための含水性の高いファームと呼ばれる発泡材を隙間なく埋め込み、アルミパネルで挟み込みサンドイッチ状にした厚さ3センチメートルほどのパネルだ。
大きさは人が持てる程度の1×2メートルを基本とし、その基本パネルをいくつも組み合わせ、時にはアールに加工しさまざまな製品を作っていく。注文はパネル単位から、オーダー品、完成品、レンタル品までと幅広く対応している。
もともと「一人静」は騒音対策向けに作られた製品であった。だが製品が完成してみると開発者もびっくりするほど、多くの効果があったというのだ。
吸・遮音効果(騒音対策として) 放・断熱効果(建物の外壁材として) 耐候性(屋外での使用も可) 放熱性(パネルで囲まれた部屋の温度をコントロール) ホルムアルデヒドの無害化(シックハウス症候群を防ぐ) 強度性(1平方メートルあたり10トンの重さに耐える) 電磁波シールド効果(風力発電、エコポンプ、地下鉄などから発生しからだに悪影響を及ぼすと問題視されている「低周波」を防ぐ) 調湿効果(パネルで囲まれた空間の湿度を調整する) 不燃効果(建築材料として使いやすい)今ではそれぞれの効果がより発揮できるようにと、その特徴ごとにパネルを構成する材料を変え、使用用途にあわせた製品を製造販売。主な納入先は、高速道路や工場の騒音対策としてだという。
技術者としての“歩み”を社会貢献という“カタチ”で残したくて「一人静」を開発・製造・販売しているのは(株)静科だ。同製品を世に普及させるために、高橋邦雄氏が2006年に興した会社である。氏は現在73歳。大学卒業後メーカーで技術者として勤め、主にプラント建設の仕事に携わっていたという。33歳の時に独立を果たし(有)純正を創業。主に新幹線駆動部分のアルミ材料の加工を、川崎重工、東芝、日立、三菱といった日本の名だたるメーカーから請け、30年以上の間、製作し続けてきた。
「私ももう歳ですから(笑)、エンジニアとして生きてきた証というか、これまでの歩みというか、まあ格好よくいえば男としての生き様を、きちんとカタチにして後世に残したいと考えるようになったんですよ。もっといえば私のこれまで培った技術で、社会貢献したいということです」
(有)純正は大手メーカーの下請け企業として確実に利益を挙げていたそう。その利益を開発費用として、「一人静」は現在同社の工場長を務める武紘一氏と共に、着々と進んだ。
「いよいよ『一人静』を世に広めようと、それまでの下請け仕事はすべてお断りして、自社製品の製造販売に事業を絞ったんです」
こうして「一人静」は世に誕生した。
いかに広めるかが今後の課題発売後好調な売り上げを記録していた「一人静」は、工場の騒音対策に悩む企業から注目され、一気に広まった。工場の騒音が減れば近隣住民のストレスは減る。氏が目指した社会貢献事業は確実に効果を出し始めていたのだ。
「神奈川県からの仕事で、70社の中から当社の『一人静』が採用されたこともあるんですよ。また、実名は出せませんが世界に名だたるメーカーの工場騒音対策として、国内だけでなく海外で使われているという話も聞きます」
商品が売れるには、まずその性能の質高さが必須。加えて販促力だ。「一人静」に当てはめられると商品の質は問題ない。販促力に関しても積極的に展示会に出展し、その効果のほどをPRしているという。だが、大ヒット商品となるのに必要不可欠なその後の“口コミ”が弱いというのだ。
「『一人静』の良さを他に伝えるというのは、それまで騒音を野放しにしていた企業の倫理が問われますよね。ですから製品的に口コミで広がるということが難しいんですよ……」
また、騒音対策というのはどうしてもプラスアルファの工事のため、権限を持つ人物の道徳心やアイディンティーに頼る部分が大きいという。だが昨今は世界中でエコロジーが叫ばれ、ただ安価な製品よりも社会的価値の高い商品を選択する消費者は確実に増えてきている。
一般住宅に「一人静」が広まれば、高橋氏の夢は実現する。今後はいかにして一般ユーザーに同製品の良さを伝えるか、また一般住宅を建てる町の工務店への認知活動が必須だろう。その広がりに期待したい。 (インタビュー・文・写真 杉山忠義)
■会社概要 会社名 株式会社静科 代表者名 高橋 邦雄(技術部長) 事業内容 「一人静」の開発・製造・販売 創立年 2006年(平成18年) 所在地 〒242-0018 神奈川県 大和市 深見西4丁目6番24号 TEL : 046-260-2789 FAX : 046-260-2264 WEBサイト http://www.hitori-shizuka.com