タブレットにもなる『Windows 8』搭載Ultrabook(WIRED.jp) - ニュース:ITpro
超薄型で超軽量、超高速。Ultrabookはこれらの性能を売りにして、従来のノートパソコンを忘れさせようとしてきた。Ultrabookは今年1月の『CES』で盛大にお披露目されたが、このほど、「普通のUltrabook」が過去の製品のように見えてしまうようなデバイスが登場した。
4月11日〜12日(現地時間)に北京でIntel社が開催した『Intel Developer Forum (IDF) 2012』で、新しいUltrabookのプラットフォームが発表されたのだ。会場では、『Cove Point』と名付けられた、Ultrabookとタブレットのハイブリッド製品とも言うべき参考デザインのデモも行われた。
Cove Point(一部のジャーナリストには、かつてのコードネームを使って『Letexo』とも呼ばれる)は、ASUS社の『Transformer』のようなドッキング型タブレット(日本語版記事)に似ており、タブレットとノートパソコンのどちらを買うべきか決めかねている消費者のニーズに応えるものになっている。
Cove Pointはタッチスクリーンを搭載しており、閉じた状態ではタブレットとして使用できる。その状態のときは、キーボードはスクリーンの裏側に収まっているので、見た目はクラムシェル型ノートパソコンというよりは、標準的なタブレットにそっくりだ。
IDF 2012 Beijing Day 1 Highlights
スクリーンを向こう側に押して立ちあげると、フルサイズのキーボードが姿を現し、Ultrabookが現れる。Cove Pointには別のたたみ方がいくつかあり、そうすると映画を見る、タッチスクリーンでキー入力をするといったことがしやすくなる。
IDF 2012を紹介した上の動画で、Cove Pointの動き方を見ることができる。
Cove Pointは、ASUS社のTransformerに続く、「キーボードが付属したAndroidタブレット」というだけの存在ではない。ちゃんとしたパソコンとしても使えるハードウェアを備えている。
Intel社はこのデバイスでWindows 8のコンシューマー・プレビュー版(日本語版記事)を動かしてみせた。デモではさらに、同社の次世代CPU『Ivy Bridge』(開発コードネーム)の初期サンプルも紹介された。
標準的なノートパソコンと同様に、Cove Pointも12.5インチ・スクリーン、USB 3.0ポートを2つ、HDMIポートを1つ備えている。
Intel社によると、Cove Pointの想定価格は約1,000ドルだという。現在のところCove PointのOEM先は発表されていないが、各社がこのハイブリッド型Ultrabookのフォームファクターを無視することができるとしたら驚きだ。
TEXT BY ALEXANDRA CHANG