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必見!智慧得(513)「バイオマス由来の砂漠固定緑化/東レ」

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東レ、バイオマス由来のポリ乳酸繊維を用いて中国で砂漠固定緑化 (発表資料)bit.ly/IqX0BC pic.twitter.com/rWRXm0UC

 

ポリ乳酸繊維 エコディア® を用いて中国で砂漠固定緑化 

中国治沙ぎょう沙業学会と砂漠固定緑化実験実施契約を締結 | TORAY

 

砂漠砂移動防止実験砂漠砂移動防止実験


 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣)はこのたび、中国で砂漠緑化を推進している中国治沙ぎょう沙業(ちさぎょうさぎょう)学会と、当社のポリ乳酸(PLA)繊維エコディア®を用いた砂漠固定緑化に関する実験実施契約を締結しました(本年4月25日、北京にて)。

 「中国治沙ぎょう沙業学会」は、中国で砂漠化防止に関連する産業の支援や組織化を目的に、1992年に発足した中国国家林業局認可の学会組織です。同学会のメンバーには、中国科学院などの研究者や政府関係者が参画しており、世界的にも広く認知されています。同学会では現在、砂漠砂移動防止・緑化の実証試験の企画推進をはじめ、同工法の認定・推奨を推進しています。

 東レは今回の実験実施契約の締結を機に、中国治沙ぎょう沙業学会と緑化技術に関する中国研究機関との取り組みを含めた共同実験を進めていきます。具体的には、北京近郊をはじめ中国国内で総面積100ムー(約6.7ha)を対象に、当社のPLA砂移動防止資材の設置、植物選定に関する取り組み先、及び専門家の選定と本試験への参加促進、植物の植樹後、砂漠固定及び緑化効果確認の定点観測を進め、2015年3月を目途に本実験の成果をまとめる計画です。

 中国では、流動砂漠による都市被害等の観点から砂漠砂移動防止・緑化の研究を1970年代より実施しており、第12次5ヵ年計画においても重要課題の一つとして取り上げています。現在、中国全土で砂漠砂移動防止・緑化が必要な地域は約50万k㎡以上あり、その実現に向けて効果的な砂移動防止・緑化手段が求められています。

 東レのポリ乳酸繊維エコディア®は、石油資源の節約やCO2排出量の削減などに貢献できるバイオマス由来材料です。現在、製品の原料製造から廃棄までのライフサイクルにおけるCO2排出量の削減を目的とした自動車内装材料や、生分解性の特徴を活かした生活・土木・農業資材分野などへの本格普及に取り組んでいます。

 東レは2007年より、ミツカワ(株)(福井県越前市)、鳥取大学と共同で、中国の内蒙古農業大学、金塔県などの地方研究機関・地方政府とともに、中国・内蒙古自治区や甘粛省金塔県などで砂移動防止に関する実証実験を推進してきました。現在、各地区において砂移動防止の効果を着実に確認できています。東レは今回の契約締結を機に、PLA砂漠砂移動防止資材を用いた緑化工法の研究を進めるとともに、中国国家レベルでの認定取得による砂漠砂移動防止・緑化工法の普及を目指し、新たなビジネスモデル構築に向けたオープン・イノベーションを推進してまいります。

 東レは中期経営課題“プロジェクトAP-G 2013”において、地球環境問題や資源・エネルギー問題を解決するため、脱石油資源の潮流を捉え、「ケミストリーの力」を駆使して「グリーンイノベーション事業」をグローバルに展開し、持続可能な低炭素社会の実現に向けて先進的に取り組んでまいります。

調印式

これまでの活動…

東レのポリ乳酸(PLA)材料で=中国の砂漠化対策|C株で稼ぐ

中国在日本大使館ウェブサイト 

2011年2月24日:より一部、抜粋+編集

甘粛省で来月中日共同のバイオ砂漠化対策

環境にやさしい新材料を使った防風固砂(砂の風による飛散を防ぎ固定する)技術が来月、甘粛省金塔県で初めて使われる。県政府と日本の東レ株式会社、中国藍星環境工程有限公司が砂漠固定緑化プロジェクト実験取り決めに調印した。それによると、東レが1万平方メートルをカバーするポリ乳酸(PLA)材料を無償提供し、藍星公司が技術支援し、金塔県の林業機関が具体的作業を行う。

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金塔県砂漠化対策研究試験センターの関係者は次のように語った。これは新型PLAバイオ分解材料を使い、草の種子を繊維に入れて、砂漠に埋めるもので、繊維材料は地中の微生物の力で二酸化炭素と水に分解され、草の種子の発芽が促され、砂漠化対策に効果がある。

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実験は金塔県解放村のダム湖周辺の2万平方メートルの砂地で実施し、砂の移動を止めて、周囲の環境を緑化する。

甘粛省砂漠化対策研究所の方峨天研究員は、PLAは環境にやさしい材料で、砂の移動を食い止めて固定する研究とモデルを広く普及させるべきだと述べた。

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中国の砂漠化対策は通常、草や石、粘土を使って砂が流れないよう固定する方法をとっている。この方法と比べ、新しい技術は、砂を固定するだけでなく、緑化効果もあり、さらには取り扱いやすく、輸送が便利で、施工技術が簡単といった優れた点がある。

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金塔県は河西回廊中央の北側に位置し、モウス砂漠とパタンチリン砂漠の外縁部に位置する。面積は2819万7200ムー(約188万ヘクタール)で、うち1815万9000ムー(約121万ヘクタール)が砂漠化し、全体の64・4%を占め、甘粛省で砂嵐の危害がひどい県の一つとなっている。


2008 December 17 テーマ - Ekojin.com


エコプロダクツ2008 (4) 〜新素材で砂漠緑化

意外なところで意外なエコプロダクツ。
東レのブースにて:

エコディア サンドソーセージ(砂漠緑化資材)
気候変動や過放牧などの人的要因により、世界的に砂漠化が進行しています。東レは砂漠の拡大を防ぐために、中国内蒙古自治区で、砂漠の緑化と砂の飛散防止の実験を現地の大学、研究機関と共同で進めています。
サンドソーセージ工法は、中国の伝統的緑化工法である「草方格」をモデルとし、植物由来の「エコディア」(ポリ乳酸繊維)のチューブに砂漠の砂を充填し、格子状に敷設する事で砂の移動を止め、飛来した草の種子を根付かせ草地化(緑化)させるものです。サンドソーセージは将来的に微生物によってCO2と水に分解されます。 [傍線Ekojin]

なんと、以前に訪れた内モンゴルでの緑化活動で実際に作った「草方格」を
こんなところで発見。

Ekojinが内モンゴルで実際に体験したときは「ワラ」を使って草方格を作った。
東レのこの資材(”エコディア”)は、非石油由来の素材を使った繊維素材であり、
微生物による分解が可能だ。
ワラを埋めていく作業は、確かにそれなりに時間と労力が必要だけど、
この素材を置くだけの作業であれば、ずいぶんとラクになるかも。

砂漠緑化の分野も、
「伝統の良さを活かしつつ技術の粋を詰めこんだプロダクツ」
と言えるものが出てきた。

 

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