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メモ「世界最大の二酸化炭素(CO2)回収プラントを開発/三菱重工業」

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CO2回収能力、世界最大に 三菱重工が新プラント :日本経済新聞

 三菱重工業は1日あたり3千トンを処理できる世界最大の二酸化炭素(CO2)回収プラントを開発した。能力は現行の6倍で、石炭火力発電所や鉄鋼メーカーの高炉など排出量が多い大型プラントでもCO2を効率良く回収できる。CO2を地下に貯留したり再利用したりするプラントと合わせ北米、中東などで需要を開拓する。

 回収プラントは、CO2の回収装置、大型コンプレッサー(圧縮機)など複数の設備で構成する。火力発電所などの排ガスから特殊な吸収液でCO2だけを分離して回収する仕組み。

 三菱重工は回収能力が1日500トンの装置をすでに実用化しており、昨年6月に米アラバマ州の石炭火力発電所で稼働させた。日本国内のほかインドやマレーシア、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビなどで12件の受注を獲得した実績をもとに、大型化できる装置を設計・開発した。

 例えば、出力100万キロワット級の原子力発電所を石炭火力に置き換えると、1日あたり1万2千トンのCO2が出る。大型化により回収装置の数を少なくできるため、導入・運営コストが抑えられるという。

 三菱重工のCO2回収技術は関西電力との共同開発がきっかけで、20年以上の歴史を持つ。今後は設備の受注、建設に加え、設計技術だけを提供するライセンス事業にも乗り出す構え。現在は年間100億〜200億円の事業規模を、5年後に500億円にすることを目指す。

 

 

 CO2回収では2015年の実用化を目指しIHIが相生事業所(兵庫県相生市)に実験設備を設置。日立製作所とカナダ大手電力会社のサスカチワン州電力公社(サスクパワー)は、石炭火力発電所の排ガスからCO2を分離・回収するまでの実証実験を14年夏に始める。

 

 ドイツのBASFやシーメンスなど海外勢も研究開発を進めているが、三菱重工が実用化で先行している。

三菱重工が昨年6月に米アラバマ州の石炭火力発電所で稼働させた装置


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