Quantcast
Channel: 鶴は千年、亀は萬年。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1727

必見!智慧得(592)「河村能人/"金属革命"〜夢の次世代新合金」

$
0
0

 大発明・研究開発です! レアアースどころではありません。マグネシウムはまた燃料電池/蓄電等、別の意味でも注目の素材です。アルミ合金の元祖が「零戦」ということは知りませんでした。やはり、長い先人からの歴史の積み重ねがありますね。炭素繊維とうまく使い分ければ、最強の航空機や自動車が出来ることでしょう。

TBS「夢の扉+」6月10日(日)#58「熊本から"金属革命"を世界へ」

ドリームメーカー/熊本大学大学院 自然科学研究科教授 河村能人 さん

世界が注目!ついに実現“強くて燃えない”マグネシウム合金
〜航空機も鉄道も・・産業界に革命を!夢の次世代新合金〜

『新たな金属で、地球に優しい社会を実現し、私たちの未来を変える』
現在、航空機に使われている主要な素材は、日本で生まれた「超々ジュラルミン」といわれるアルミニウム合金。軽くて強度に優れ、戦前に開発されたものが今も第一線で使用されている。しかし、その素材を強度・軽さとも上回り、さらに“不燃性”の判定も受けた、夢の新合金が開発された。それが、『KUMADAI不燃マグネシウム合金』。開発者は、熊本大学大学院教授、河村能人、51歳。従来の難燃性マグネシウム合金等と比べ、低コストでの生産が可能で、リサイクルもできるため、航空機の機体や高速鉄道車両の新素材として、世界の産業界から注目されている。
マグネシウムは実用金属の中で最も軽く、資源量も豊富な一方で、強度が低く熱に弱い。そのため、パソコンや携帯電話など、用途は限られていた。そこで、ほかの金属と混ぜる“合金”として、強度や耐熱性、発火温度を上げようと、世界各国が開発を競ってきた。
『目の前の問題に苦労を承知で飛び込む。もがいて、もがいて、這い上がるときにひとは成長できる―』 河村がマグネシウム研究を始めたのは、1999年。国のプロジェクトに加わったが、すでにその研究はやり尽くされたと考えられていた。それでも河村は、一種類ずつ金属を混ぜ強度を測るという地道な作業を繰り返す。試した数は、実に450種類。1%単位で配合率を変えながら、検証を繰り返した・・。河村には、『muddle(マドル) through(スルー)(=泥沼を這い上がる)』という不屈の信念があった。
そうしてたどり着いた『KUMADAI不燃マグネシウム合金』。従来のマグネシウムに比べ約2倍の強度を誇り、発火温度は1105度と、初めて“不燃性”を実現できたこの合金に、アメリカ自動車大手GM社をはじめ、国内外の名立たる企業が熱視線を注ぐ。そして、河村は実用化に向けた大きな一歩を踏み出した。産業界に革命をももたらすこの歴史的挑戦に密着する。

*******************

マグネシウムは重さは鉄の1/4 、強度も1/4、沸点550〜600度で発火、水をかけたら水素爆発、取り扱いが難しい素材でした。それを2年弱かけて450種トライして見つかった組み合わせ、1100度でも発火しない、強度も従前品の倍増、、、「KUMADAI不燃マグネシウム合金」が出来ました!…Mg97Zn1Y2(マグネシウム97*亜鉛1*イットリウム2)…永らく恩師と仰いで来た東北大の増本健先生の精神的支援、製作担当の不二ライトメタルの前畑正富社長や開発担当の永広美波さん、みんな応援しています。素材の展示会でも注目されている!…特に清水建設のグリーンフロートプロジェクト採用となれば、夢が一杯に膨らみますね!着実に、自動車業界、航空機業界、宇宙産業、家電業界と電子ディバイス関連…あらゆるところが関連して来るでしょう!日本のためにも、世界の為にも、大きく飛躍されんことを祈ります!

*******************

世界一の九州が始まる :: 2012年4月15日放送分

4月22日放送

世界一!軽くて強いマグネシウム合金

 実用金属の中で最も軽いマグネシウム。
 曲がりにくさと放熱性の高さから、鉄やアルミニウムに代わる金属素材として、パソコンやカメラなどの部品には欠かせないものだ。
 半面、強度と耐熱性が弱点で、飛行機や自動車の部品などにはこれまで使えなかった。その課題を克服する発見をしたのが、熊本大学大学院 自然科学研究科教授の河村能人さん(51)だ。
 河村さんが研究を始めた10年前、すでにマグネシウム合金に関しては、研究し尽くされ新発見は難しいとされていた。しかし、河村さんは、「時間はかかっても基本に返る」と相性の良い金属元素を探し続け、1年半で450種類を試作した。
 マグネシウムに、亜鉛とレアアースであるイットリウムを加えることで、軽さを保ったまま強度が飛躍的に増す「KUMADAIマグネシウム合金」を発見した。これは航空機に使用されている高強度アルミニウム合金(超々ジュラルミン)の2倍の強度をもち、世界の注目を集めている。
 これが飛行機や自動車に使用されれば軽量化により燃費も向上し、CO2排出の削減にもつながる。
 さらに、河村さんが今年見つけたマグネシウムの耐熱性の弱点を克服する画期的発見がこの番組で明らかになる。
「最も燃えにくい」/マグネシウム合金、熊大で開発 |  新開発の「KUMADAI不燃マグネシウム合金」を持つ河村能人・熊本大教授=20日午後、東京都中央区 | 四国新聞社

 熊本大の河村能人教授(金属工学)は20日、世界で最も燃えにくい高強度マグネシウム合金の開発に成功したと発表した。最高でも850度である既存のマグネシウム合金の発火温度を大きく上回る1105度を達成。航空機の部品などへの応用が期待される。

 マグネシウムは実用的な金属の中で最も軽く、豊富に存在するという利点がある。だが、比較的低い温度で溶けて発火し始めるため、溶接などの作業に危険が伴うほか、発火を嫌う分野への利用は限られてきた。

 今回開発された「KUMADAI不燃マグネシウム合金」は、マグネシウムに他の元素を少量加えたもの。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1727

Trending Articles