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必見!智慧得(313)  「渡邉信/藻から油」その後

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 藻からのオイル生産については、2010年11月頃TVでの紹介で興味出てこのブログにも掲載しましたが、翌2011年2月には年末に発見された「藻:オーランチオキトリウム」がコスト低減可能性を拡大、開発環境は飛躍的に進行した模様でした。その後の動向は気になっていたのですが、詳しく報道されることはなかったようです。被災地の県と東北大学、筑波大学が協力して実証プラントを被災地に造るとの報道はありました。国会での田中議員の質問等もあり、下記掲載の状況推移は判っていますが、別の方向の研究開発もあり、米国での反論等、これまでの世界的なオイルの流れを少し感じて心配でした。今回大きな進展の期待を持って番組を拝見しました…

TBS「夢の扉+」1月1日(日)#35「元日スペシャル」

ドリームメーカー/藻のスペシャリスト 筑波大学大学院 渡邉信 教授

“石油を生む藻”が日本を産油国に変える!?
40年の地道な研究が生み出した日本独自の新エネルギー

「夢の扉+」元日スペシャルは、番組の顔である、中井貴一、坂口憲二、向井理の3人のナレーターが豪華共演!ナレーター、ナビゲーター、現地リポートとそれぞれの形で、ドリームメーカーを応援する。
これまで番組では、地中熱発電、メタンハイドレート、水素エネルギー・・・と、新エネルギー開発を取上げてきた。なかでも、2011年5月に放送した「石油を生む藻」は、世界がしのぎを削る次世代エネルギーだ。元日スペシャルは、その後の研究・開発に密着した第2弾を届ける。
「藻類が持つ可能性を最大限に引き出せば、日本は産油国になれる!」
「藻」を使って、石油に近い成分の油を生産するという研究開発で、世界中の注目を集める日本人がいる。「藻」のスペシャリスト、筑波大学大学院教授、渡邉信。渡邉は、光合成をして油を生み出す従来の「藻」に比べて、10倍以上の油を生産する“光合成をしない藻”=オーランチオキトリウムを発見したのだ。
この“大発見”を、昨年7月、アメリカで開かれた第1回国際藻類学会で発表。出席した世界中の研究者たちから驚きの声が上がった。しかし、アメリカの研究者たちは、「オーランチオキトリウムが油を作るには、光合成の代わりに“栄養分=エサが必要”だ」として、「実用化への道はまだまだ遠い」と切り捨てた。事実、官民が莫大な資金を拠出し、世界の「藻」研究をリードするアメリカでは、「藻」の油を混ぜた燃料で、ジェット機やヘリコプターを飛ばすなど、「藻」の油が実用化の段階まで来ている。「アメリカを追い越せ!」渡邉の闘志に火が付いた。渡邉は、指摘された「エサ」を、“別の種類の藻”で代用できないかと、日本のある湖へと向かう。そこで見つけた「藻」で、油の“生産効率”でアメリカをリードできるのか・・・。さらに、実用化への大きなステップとして、渡邉は「藻」からとれた油で自動車を動かそうとしていた。すでに「藻」の油を15%混ぜ、走行実験を成功させているアメリカには絶対に負けられない。藻の油の割合をもっと増やしての国内実験は、果たして成功するのか!?

************************* 「藻」の餌になる有機物…昨年は《下水》を使用する、と聴こえていたのですが、今回の放送では、光合成する新たな「藻」の培養で餌を生産するとのことでありました。なるほどとの感じです。下水等も含めて、餌問題は解決できると思われます。透明であり無色無臭、このオイルを軽油と混合してジーゼルエンジン自動車を走らせる…なんと実験では70%混入して走らせ「成功」!マツダが協力。50%でも大成功なのに、いよいよ今後に大いに期待で来そうです! *************************** 新党日本 » 11/05/21 未来を拓く藻類エネルギー guest渡邉信教授(筑波大学大学院 生命環境科学研究科)◆BS11

 

未来を拓く藻類エネルギー 11/05/21

「石油を作る“藻”」エネルギーシフト論 自由報道協会主催記者会見はこちらから>>>
オーランチオキトリウムに国会で初めて言及した4月29日予算委員会の映像・議事録・資料等はこちらから>>>

<次世代バイオ燃料>下水処理場でジェット燃料生産も:イザ!

<次世代バイオ燃料>藻類に期待、日本も産油国に?
毎日新聞 11年10月29日(土)13時19分配信

次世代バイオ燃料の有望な原料として、油成分を作り出す藻類に期待が集まっている。国内外で研究競争が激化し、大手民間企業が出資を本格化。東日本大震災の被災地に研究拠点を置き、復興につなげようとする動きも出始めた。資源小国の日本が“産油国”になる日は来る? 【八田浩輔】
「これが抽出した油です」。川崎市内の研究室で、「IHI NeoG Algae(アイエイチアイ・ネオジー・アルジ)」の藤田朋宏社長が試験管に入った微量の液体を差し出した。黄色がかって無臭。漁船などに使う「A重油」に相当するという油をつくったのは、日本でも湖や河口などに生息する「ボトリオコッカス」という単細胞の小さな藻の一種。光合成で二酸化炭素を吸収し、重油成分に相当する炭化水素を生産して細胞のまわりにためる。1・5リットルの培養液から2〜3ミリリットルの油が生まれるという。

◇増殖1000倍速

同社は造船重機大手IHIとバイオベンチャー2社が今夏設立した。利用するのは、神戸大が品種改良を重ねて開発したボトリオコッカスの一種「榎本藻」だ。通常の1000倍の速さで増える。燃料の大量製造に向けた技術開発に特化し、単価の高いジェット燃料などへの活用を見込む。IHIは2年で4億円の投資を決めた。
藻類を用いた燃料の商業化の試みは、米国を中心に本格化している。米石油メジャーのエクソンモービルは、09年から6億ドル(456億円)以上を投じる予定だ。昨年「人工細菌」を作り出して科学界の話題をさらったクレイグ・ベンター博士が創設したバイオ企業との共同研究で10年以内の実用化を目指す。

◇油収量効率高く

藻類が注目される理由の一つは、単位面積当たりの油の収量の高さ。陸上植物で効率が良いとされるアブラヤシと比べると5〜数十倍に達する。食料生産と競合しない点も魅力だ。00年代半ばからの原油高騰に伴い、バイオ燃料の需要が増えた結果、原料のトウモロコシやサトウキビなどの穀物価格上昇を招いた経験があるためだ。

◇コスト削減課題

「不純物がなく、油としての品質は申し分ない」と藤田社長は力を込める。課題は価格競争力だ。現在、油を1リットル精製するコストは1000円以上と見積もられているが、他の燃料との競争には1リットル100円に下げる必要がある。そのためには、培養施設確保や抽出に必要な電力費のコスト削減などの課題をクリアしなければならず、将来的には海外での生産も視野に入れる。3年以内にはサンプル燃料を販売する計画で、10年後に1リットル100円の実現を目指す。

一方、この分野の草分けの渡辺信・筑波大教授は、大震災で被災した仙台市の処理施設に集まる下水を活用した燃料生産の実証実験を同市、東北大と始める。光合成をせずに水中の有機物を栄養として石油成分をつくる「オーランチオキトリウム」という藻類を使い、油の生産と同時に排水の浄化を両立させる構想だ。渡辺教授は「新しい産業、雇用を生み出し、被災地の復興をサポートしたい。全国の処理場で応用は可能だ」と意気込む。

(引用終わり)
油成分を作り出す藻類が日本を産油国に変えてくれるかもしれない。
藻類を使い、油の生産と同時に排水の浄化を両立させることができれば、全国の下水処理場はバイオ燃料生産プラントに変身する。

問題は藻類バイオ燃料のコストはガソリンの10倍以上もすることだが、更なる技術革新や大量生産、石油高騰などで意外と早く採算に合うようになるかもしれない。
自前で燃料源を持つ強みは計り知れない。

東日本大震災の復興事業の柱の一つとして、防災施設を兼ねた、藻類バイオ燃料生産事業に取り組んではどうだろうか?


 


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