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メモ「油田・ガス田設備で東南ア開拓/三井海洋開発」

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三井海洋、油田・ガス田設備で東南ア開拓 洋上、中小型に的 :日本経済新聞

 海底ガス田や油田を開発する洋上プラント建造で世界上位の三井海洋開発は、東南アジア市場での受注を強化する。水深1000メートル以下で埋蔵量が比較的少ない中小型の油田・ガス田向けのプラントを受注し、各国のエンジニアリング会社と組んでコストを低減する。北米産の割安な新型ガス「シェールガス」への関心が高まっているが、多様な調達先を求める顧客のニーズに応える。

三井海洋開発は各国のエンジニアリング会社と組み、製造コストを低減する

三井海洋開発は各国のエンジニアリング会社と組み、製造コストを低減する

 受注を目指すのは、1日あたり2万〜5万バレル程度の生産能力を持つ洋上石油・ガス生産・貯蔵・積み出し設備(FPSO)。ベトナム、タイ、インドネシア周辺で開発が計画されているガス田や油田で、安定した受注が見込めると判断した。

 小型FPSOの受注額は、1隻あたり400億〜500億円程度になるとみられる。東洋エンジニアリングと組んで開発したFLNGと呼ばれる小型の洋上液化天然ガス(LNG)生産設備も東南アジア市場で展開する方針。当面は年1〜2隻の受注を目指す。

 プラントの全体設計やプロジェクト管理は三井海洋開発が担当し、機器調達や実際の建造作業などは現地のエンジニアリング会社などに任せる。小型のFPSOは受注競争が激しいので、人件費を抑えて価格競争にも耐えられる態勢をつくる。

 プロジェクトは30〜40歳代の若手社員が管理する。工期2年程度の小型FPSOプロジェクトを多数経験してもらい、将来は、受注額1000億円を超す大型案件にも対応できる人材を増やす。

 三井海洋開発はFPSOと呼ばれる洋上の石油貯蔵・生産設備の建造・運営で世界2強の一角を占める。ここ4〜5年はブラジルや西アフリカなど、ライバルの少ない大水深の海底油田向け洋上プラントを中心に受注してきた。ただ欧州債務危機の影響で大型案件の進行が遅れがちになっているため、小型や中型の受注を増やして収益の変動を抑える。

 北米では新型天然ガスのシェールガス開発が活発だが、三井海洋開発は「アジア地域でのエネルギー需要は増えており、海洋資源開発も重要な役割を担う」とみている。


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