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メモ「主婦に仕事、ウェブが結ぶ」

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主婦に仕事、ウェブが結ぶ 職種選び→契約→納品…パソコンで 育児中でも手軽に :日本経済新聞

 自宅に居ながらインターネット経由で画像作成やデータ入力などの仕事を請け負う人が増えている。不特定多数の人に仕事を仲介するクラウドソーシングと呼ぶサービスを活用。利用者数は主要6社だけで約40万人と1年前からほぼ倍増した。子育て中の主婦でも手軽に働けるのが特徴で、雇用機会の少ない地方に住む人にも利用が広がっている。

平野順子さんはバナー広告などをデザイン

平野順子さんはバナー広告などをデザイン

 同社のサイトに一覧表示される仕事の中から、ホームページの画面作成など得意分野を選んで応募する。発注者の企業から正式な依頼が来るのを待ち、契約を結んで作業を開始。報酬は作業時間や内容で決まり、毎月5万円ほどの収入を得る。「子供のそばに居られる安心感や、在宅でITスキルを磨き続けられる点がいい」と話す。

 クラウドソーシングは米国で2000年ごろに誕生した。業務を外注したい企業と働き手を結びつける新手法として普及が進み、日本でも08年にリクルートやランサーズ(神奈川県鎌倉市)といった企業がサービスを開始。その後も参入が相次ぎ、主要6社の会員総数は約40万人に上る。

 会員として多いのは主婦や学生だ。ネットに接続できれば家事や学業の合間の時間を使い、収入を得られる手軽さが受けている。生活費を補てんするため夜間に作業を請け負う会社員もいる。

 発注企業も作業を小分けにし、多くの人々に分担させることで、コストを抑え短期間に業務を処理できる。データ入力などでは海外への外注より安い場合もあり、「プロに頼むより斬新なアイデアを集めやすい」との声も出ているという。

 横浜市の平野順子さん(33)は昨年12月の結婚を機にランサーズ経由でバナー広告のデザインなどを請け負い始めた。発注企業が提示するテーマに基づいて絵柄をつくり、他の会員とコンペ形式で競って受注獲得を目指す。「将来子供ができた時のことを考え、体調が良い時だけ働ける方法を探していた」と話す。

 厚生労働省によると女性の労働力率は「35〜39歳」に67%と「25〜29歳」から約10ポイント落ちる。出産や育児で仕事を離れる人が多い年代の労働力率アップは国の課題でもある。クラウドソーシングの普及が進めば、こうした潜在的な労働力の活用にもつながりそうだ。


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