開発途上国だと云っても、侮れません。先進的な頭脳と技術の集積も相当に進んでいる面が出て来ている様です。
電気自動車はもう古い?インドのタタが開発した「圧縮空気車」 | ihayato.news
Forget electric cars, this one runs on compressed air | KurzweilAI
こんな技術があるんですね。未来的。
「圧縮空気車」Airpodsインドのタタ自動車が開発した「Airpods」は、「圧縮空気」で動く車。175リットルの空気を格納することができ、125マイル(201キロ)を走行できるとか。最大時速はなんと80km。空気なので、環境にも当然優しいです。
こちらはCNNの紹介動画。英語ですが分かりやすい内容なので関心がある方はぜひ。1万ドル(80万円)で買えるようです。安い!
$10,000 Car - AirPod - That Runs On Air
メリット・デメリット by 圧縮空気車 - Wikipedia
長所
・車体を軽くできる(少ないエネルギーで車体を動かせる)。
・高価な素材をほとんど使わない。
・走行時のCO2、NOx排出量がゼロ。
・製造コストが安い。
短所
・現状の電気式エアコンプレッサーを使って圧縮空気を作る場合はエネルギー効率がガソリン車より少し良い程度でCO2排出量の削減に大きく貢献するとは言い難い。(効率のよい圧縮空気製造方法を生み出す必要がある)
・FRP製樹脂のボディなので、安全性に問題。
・現状のタンクでは航続距離が短く、伸ばすためには小型エンジンとのハイブリッドにする必要がある。
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電気自動車:インドが底力を発揮、「燃費100km」を実現した車が登場 - MONOist(モノイスト)
15万円(10万ルピー)の安価なガソリン車「ナノ」。インドの自動車は安さだけなのだろうか。どうやらそうではないようだ。タタ自動車は100kmという驚異的な燃費を実現するハイブリッド車を開発、取り回しの良さと併わせて、新しい車の姿を訴え始めた。 [畑陽一郎,@IT MONOist]燃料1Lで最大100km走行できるハイブリッド車が現れた。
インドTata Motors(タタ自動車)は2012年3月6日、コンセプトカー「Tata Megapixel」を82nd International Motor Show(ジュネーブモーターショー、2012年3月6〜18日、スイスのジュネーブで開催)で公開した(図1)。
リチウムイオン二次電池*1)を搭載するレンジエクステンダータイプのハイブリッド車である。燃料でエンジンを駆動し、エンジンが発電機を回して、モーターのみで走行する。燃費が高いため、燃料を1回給油するだけで900kmの連続走行が可能だとした。
*1) 電池の正極材料はLiFePO4(リン酸鉄リチウム)であるという。LiFePO4正極は長寿命で安定性に優れた安価な材料だが、パワー密度(車の加速性能に影響する)がいくぶん低い。
図1 インド タタの「Tata Megapixel」 大都市内の移動に適した4人乗りのハイブリッド車だという。外観(図左)と内装(図右)。出典:Tata Motors 燃費以外にモーターや充電にも特長あり
Tata Megapixelは、2011年のジュネーブモーターショーで公開したコンセプトカー「Tata Pixel」の改良版でもある。
Tata Pixelは縦列駐車などを容易にする「Zero Turn」技術を取り入れた小型車だ。IVT(toroidal traction-drive Infinitely Variable Transmission)を採用したことで、左右の後輪を最適な回転数、回転方向に制御でき、最小回転半径を2.6mに抑えた。
Tata Megapixelの最小回転半径はTata Pixelと同水準の2.8mだ。IVT技術を採用したのだろうか。そうではない。4輪に4つのインホイールモーターを埋め込んでおり、独立に制御することで実現した。
充電方式として、充電用ケーブルを使わない無線充電(非接触充電)を採用。例えば、自宅に設置した充電パッドの上に駐車することで、電磁誘導方式の無線充電を利用できるという。
以上のようにTata Megapixelは単に燃費が良いだけという車ではない。同社は世界でも最も安価な4人乗り乗用車の1つである「Tata Nano」を量産している。Tata Megapixelの登場によって、今後は、低価格だけではない車の価値を訴えていくことになる。