世界の経済は、日本の脱原発へ向かって動き出していますね!何と言っても、何兆円単位で需要が高まるのですから…
米シェールガスが急増 40年推計、輸出も加速 - 47NEWS(よんななニュース)
【ワシントン共同】米エネルギー情報局は5日、2040年にかけて米国でシェールガス生産が急増し、国内の天然ガス生産量の半分を占めるようになるとの推計を発表した。石油や石炭に代わって発電所や工場などで導入が進み、天然ガス輸出も加速するとした。
また自動車の新燃費規制によってガソリン消費が減少。風力や太陽光など再生可能エネルギーの導入や省エネも進み、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素(CO2)の排出が少ない社会に向かうとしている。
推計によると、全発電量に天然ガスが占める比率は40年に30%となり、11年の25%から上昇。再生可能エネルギーも同期間に13%から16%に増える。
2012/12/06 07:25 【共同通信】米、天然ガスの輸出拡大検討へ エネ省機関「国の利益にかなう」 日本向け解禁に追い風 :日本経済新聞
【ワシントン=矢沢俊樹】米エネルギー省(DOE)の第三者機関は5日、北米産天然ガスの輸出が「米国の経済利益にかなう」とする報告書をまとめた。これを受け、オバマ政権は新型ガス「シェールガス」などの輸出拡大を本格的に検討する。原子力発電所問題で電力需給が逼迫する日本向けも、将来解禁となる可能性が強まりそうだ。
米ペンシルベニア州のシェールガス採掘場=AP
米では豊富な埋蔵量が確認されているシェールガスを中心に、ガスの供給力が大幅に高まるとみられる。ただ、輸出緩和を巡っては米議会でも賛否両論に分かれており、DOEは輸出を増やした場合の影響などについて中立の専門家機関(NERA)に調査を委託していた。
NERAがDOEに提出した報告書では、様々なシナリオを基に米経済や国内ガス価格への影響を試算。「ガス輸出増で米の国富は安定して拡大する」との結論を示した。米は天然ガス法で、自由貿易協定(FTA)を結んでいない国への輸出を厳しく制限している。外国への供給でガス価格が上昇するのを防ぎ、国内供給を最優先するためだ。
ただオバマ大統領は達成が危ぶまれる輸出倍増計画や雇用テコ入れに向けて、ガスの掘削や輸出の振興には前向きとみられる。今回の報告書を踏まえ、環境保護を前提として段階的に輸出許可を増やすとの見方が強い。
日本政府は原子力発電所の稼働停止などを背景に、米に天然ガス輸出を働きかけている。今年春の日米首脳会談では、オバマ氏が野田佳彦首相に「輸出を検討する」と表明。民間でも東京電力が米産シェールガスの購入検討に入るなど複数の調達計画が動き出しており、今後はオバマ政権の判断が焦点となる。
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経済産業省幹部は「一喜一憂せずに粘り強くLNGの輸出許可が出るよう交渉を続ける」としている。一方で「輸出許可は日米双方の利益にかなう」と指摘。米国内の天然ガス価格が急落して増産が止まれば、米国の雇用に悪影響が出る可能性がある。輸出許可により米国の国内価格も一定水準を保てるうえ、日本は安価なガスを購入できるようになる、との期待が背景にある。
原油・LNG 輸入分散 アフリカやロシア産急増 価格下げ狙う :日本経済新聞
エネルギーの調達先を分散する動きが加速している。今年に入り液化天然ガス(LNG)はアフリカ産が倍増し、原油はアフリカやロシア産が増えた。原子力発電所の停止で火力発電向け需要が急増し、日本の燃料価格は軒並み上昇。輸入先を広げ、資源国との交渉力を高めて価格を引き下げる狙いがある。
JX日鉱日石エネルギーは今年4月からナイジェリア産LNGの輸入を始めた。丸紅など大手商社もアフリカ産LNGの輸入を増やしている。
貿易統計によると、アフリカ産のLNG輸入量は1〜10月に760万トンと前年同期の2.4倍。全輸入量に占める割合も同2倍の1割となった。ナイジェリアや赤道ギニアなどからの輸入が急増している。
アフリカ産は有力な販売先だった南欧諸国の景気減速で需要が減少。日本向け輸出が増えた。スポット(随時契約)取引が多いナイジェリア産の輸入平均価格は1トン6万7千円で主力のインドネシアやマレーシア産より約1割安い。
1〜10月の日本のLNG輸入額は約5兆円と前年同期比3割増えた。電力やガス会社は調達先を従来の東南アジアや中東から、アフリカや米国などに広げて「長期契約交渉で主力資源国をけん制する」(東京ガス)。
原油では硫黄分が少なく、発電に適したガボン産が急増。ロシア産は極東のコズミノ港からの輸出が2013年に日量60万バレルと今年10月に比べ倍増する。日本は原油輸入量の5%にあたる同20万バレル以上を輸入する見通しだ。原油の中東依存度は09年の90%から現在は83%に下がっているが、今後は一段と低下しそうだ。
液化石油ガス(LPG)も家庭用燃料のプロパンが昨年はゼロだった米国産の輸入量が1〜10月に22万トンとなった。米国での「シェールガス」の増産で一緒に生産されるプロパンの需給が緩和。サウジアラビア産のプロパン価格よりも約5割安い。
LPG元売りのアストモスエネルギー(東京・千代田)やENEOSグローブ(同)は14年以降に米国産の長期契約を増やす。
両社の輸入分だけで15年には日本の輸入量の8%に達する。
【ウラジオストク=共同】ロシア政府系天然ガス独占企業ガスプロムは5日、北極海航路を利用した液化天然ガス(LNG)の輸送に世界で初めて成功したと発表した。
同社がチャーターした輸送タンカーが同日、北九州市戸畑区の受け入れターミナルに到着した。
地球温暖化による海氷減少に伴う同航路の活用に向けて弾みがつきそうだ。
タンカーは約13万4500立方メートルのノルウェー産ガスを積載し、11月7日にノルウェー北部ハンメルフェストを出発。原子力砕氷船も伴走しながら、バレンツ海、カラ海、ベーリング海峡などを経由し日本に到着した。