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memo ∞ 「蓄電池利用コスト半減 寿命2倍の製品/エリーパワー」 

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エリーパワー、蓄電池利用コスト半減 寿命2倍の製品、商業施設など開拓 :日本経済新聞

寿命を2倍以上に延ばしたエリーパワーのリチウムイオン電池

寿命を2倍以上に延ばしたエリーパワーのリチウムイオン電池

 大和ハウス工業などが出資するリチウムイオン電池開発・製造のエリーパワー(東京・品川、吉田博一社長)は、蓄電池の寿命を2倍以上にのばす技術を開発した。非常時や、電力使用量抑制が求められるピーク時間帯でも事業を継続するため、企業の蓄電池への関心は高い。価格は同じ蓄電能力を持つ従来品並みにし、長寿命化で利用者の運用コストを半減する。

 電池材料の構成を最適化することなどで、従来は最大でも6千回程度(1日3回使った場合で約5年間)だった充放電の回数を、世界最高水準の1万2千回程度(約10年間)まで引き上げた。

 東日本大震災後の電力需給逼迫などを受け、電力会社はピーク需要抑制に向け需要が多い時間帯の電力料金を高くする制度の検討を進めている。エリーパワーは企業が夜間の安い電力をためて日中に使ったり、電力使用量が契約電力の上限を超えないように調整したりするために蓄電池を使うことを想定している。

 稼働を止めにくい制御機器や商業施設の照明や空調に使う自前の電源としての利用も見込む。購入電力から切り替える際などに瞬時に放電を始められるなど、機動性では蓄電池の方が自家発電機より優れているという。

 川崎市の工場でこのほど量産を始めた。「セル」と呼ぶ蓄電池の最小単位の生産能力は年間120万個。家庭向けの蓄電池も新開発の電池に切り替える。

 企業向け蓄電池(蓄電能力15キロワット時)の価格は約1千万円。充放電可能な回数を大幅に増やし買い替えまでの期間を長くすることで利用者の負担感を緩和し、導入しやすくする。

 新開発の電池は正極材のリン酸鉄リチウムの材料構成比を見直すことなどで、充放電を繰り返した際に起きる電流が流れにくくなる現象を防ぐことに成功した。

 同社はリチウムイオン電池の安全性を高める技術も開発。リチウムイオンをやりとりする電解液の種類を変え、引火する温度をセ氏70度以上に高めた。2013年中にも採用する計画だ。電解液は消防法で危険物として指定されている。

 富士経済の調査では、12年の企業や電力設備向けのリチウムイオン電池の世界市場は8億円の見通しだが、20年には200億円規模に急拡大する見通しだ。

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小型蓄電池の需要は無限にあり、200億程度ではないはず。それともこの上のクラスで使い勝手のいいもの(=水素蓄電/マグネシウム蓄電 他)が既に開発見込まれている?


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