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メモ「繊毛の動き/大阪大学:月田早智子&国本晃司」

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朝日新聞デジタル:繊毛の動き、根っこが決定 不妊などの新治療法に期待 - サイエンス

図:繊毛の仕組み繊毛の仕組み

 気管や卵管の内側にある「繊毛」をどうやって規則的に動かしているのか、その仕組みを大阪大などの研究グループが明らかにした。繊毛の根っこには同じ方向に突起があり、それが繊毛の動くべき方向を決めていた。繊毛の異常が原因の気管支炎や不妊の新たな治療法につながる可能性がある。

 気管の繊毛は、バケツリレーのように毎分1千回ほどの高速で同じ方向に振動して、入り込んだウイルスや異物を体外へ運び出す。それにはすべての繊毛が同じ方向に連動して揺れることが欠かせないが、繊毛細胞がどうやって口の方向を知るのかは謎だった。

 大阪大大学院医学系研究科の国本晃司研究員らは、繊毛にある「Odf2」というたんぱく質に注目。これがないマウスをつくったところ、せきやくしゃみをするようになった。そのマウスは繊毛の根っこにあった突起が失われ、生え方や振動がバラバラになり、繊毛の動きで気管に入った異物を排除できなくなっていた。

 月田早智子教授は「繊毛は体内の様々なところで働いており、関連する病気は多い。治療や予防に応用できそうだ」と話す。論文は20日の米科学誌「セル」に掲載される。(東山正宜)

 


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