世の移り変わりの早さ、企業の打つ手の早さに圧倒されます。
このFCV(燃料電池車)は一昔前には、”1台1億”と言った概念でした。それから、戦争中の鉛電池の電気自動車からはじまり、極最近飛躍的な進歩でリチウム電池までなり、もうその次の空気/水素電池です。各メーカーは2015年以降には水素ガスの自動車を何時でも発売出来る体制に入っています。使用環境が更に過酷な航空機では、787にて電池関連の使い方で問題を起こしていますが、地上のものではトヨタのハイブリッドでもようやくリチウムイオンに切り替えているところで、問題は無い様です。
一時は、ハイブリッドの後にはEVと考えていましたが、EVは電気が無制限供給、特に夜間を安くする原発依存電力を前提としています。ここに来て、火力発電をメインに電力供給する体制が強くなっており、燃焼の資源の多様化が探究され始めています。需給環境は、欧米や北米が伸びなくても、アジアやアフリカ南米での需要アップで、資源はいくら多くとも良いはずです。シェールガス、ロシアのガス、低位の石炭から出来るガス(水素)、バイオマスからのオイルや水素、海中からのメタンまで、石油も含めて一杯あります。そして、太陽光・地熱・風力・潮流/波、これらの不安定な電力を安定させる為には「強力な蓄電装置」「電力以外でためる方法=液体水素で備蓄」…数年前の夢が実現して行く世の中です。2030年へ向け計画を立てている様ですが、やはり2020年が一つの目処でしょう。月世界到達の夢も10年程のはずです。自動車のトップメーカー2社のテイクオフを期待します!!
(トヨタニュースリリース)
BMWグループとトヨタ、協業に関する正式契約を締結 | ニュース
************************
トヨタ、燃料電池車の開発でBMWと合意 基幹部品の技術供与 次世代電池も研究 :日本経済新聞
24日、記者会見するトヨタの内山田副会長(左)とBMWのディース上級副社長(名古屋市中村区)
トヨタ自動車は24日、独BMWと燃料電池車(FCV)の共同開発で正式合意したと発表した。2015年にFCVの市販を目指すトヨタはBMWとの提携で開発期間の短縮とコストの引き下げを目指す。2社は次世代の高容量リチウム電池の共同開発などでも合意。11年末に始まった2社の提携関係は次世代の環境技術を軸に一段と広がりそうだ。
トヨタが発電装置など燃料電池車の基幹部品の技術を供与する。これをもとにBMWは自社でFCV開発を進め20年にも市販車を売り出す。トヨタは15年に自前の市販車を日米欧で投入する方針。それに続いて20年にはBMWと共同で燃料電池の基本システム全般を新たに開発する計画だ。
トヨタの内山田竹志副会長は記者会見で「2社の技術を共有してFCVの普及に向けた大幅なスピードアップを図り、長期で信頼関係を築く」と語った。BMWはFCVの水素ボンベなどに使われる軽量素材の炭素繊維の技術に強い。両社は強みの技術を持ち寄ることで競合他社を突き放したい考えだ。2社は水素を車に充填する設備の整備や規格・基準の策定でも協力していく。
このほかリチウムと空気中の酸素の化学反応で電気を起こす「リチウム空気電池」の共同研究の開始でも合意した。一部のハイブリッド車(HV)で使われているリチウムイオン電池の次世代モデルで、エネルギー密度や燃費に優れるという。
スポーツカーでも中型サイズの車種について2社で車台(プラットホーム)を共有する方針。どういった車台が事業として最適かについて年内に調査を終える。その後は共同で開発する超軽量の強化樹脂などを使いながら本格的な車の開発に着手する構えだ。
トヨタとBMWは11年12月に環境技術分野での協力で合意。BMWのヘルベルト・ディース上級副社長は「(環境対応など)将来の課題に取り組むために両社が力を合わせる」と述べた。今後はHV分野でも協業を具体化させる見通しだ。資本提携の可能性については両社とも「必要ないと思っている」(ディース上級副社長)など否定的な認識を示した。
トヨタと独BMWがリチウム空気電池を共同研究、資本提携は否定 | ビジネスニュース | Reuters
[東京 24日 ロイター] トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)と独BMW(BMWG.DE: 株価, 企業情報, レポート)は24日、次世代環境技術における提携の一環として「リチウム空気電池」を共同研究すると発表した。
リチウムと空気中の酸素を化学反応させて電気エネルギーを取り出すもので、現在のリチウム電池の性能を大幅に向上できる。協業関係を着実に深化させている両社だが、資本提携についてはそれぞれ否定した。
リチウムイオン電池のセルは負極にカーボン、正極にリチウム系の化合物を使い、その間を液体系の電解質で埋めるのが一般的。一方、リチウム空気電池はセル内に負極のリチウムを満たし、空気中から酸素を取り込んで反応させる。同サイズで、より大きな電力を生みだせる可能性がある。
両社は同日、戦略的協業で正式契約した。協業分野は燃料電池システムやスポーツ車の共同開発、車体の軽量化技術と多岐にわたる。単なるOEM(相手先ブランド生産)供給などではなく、技術情報の開示が伴う深いもので、資本提携に発展してもおかしくはない状況。ただ、会見したトヨタの内山田竹志副会長は「資本提携は考えていない」と否定。BMWのヘルベルト・ディース副社長も「資本提携や株の持ち合いは必要ない」と述べた。
両社は2011年12月、トヨタがBMWからディーゼルエンジンの供給を受けるとともに、両社で次世代リチウムイオン電池の研究を進めることで合意した。12年6月には提携分野をさらに拡大する覚書を締結。今回、正式契約したプロジェクトのほか、自動車の電動化での協業も検討している。
トヨタの内山田副会長は、両社で共同開発した燃料電池システムを搭載する新型燃料電池車を20年をめどに導入する考えを示した。
(ロイターニュース 杉山健太郎;編集 内田慎一)