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Channel: 鶴は千年、亀は萬年。
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メモ「リチウム/地熱発電所の排水」

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 レアメタルは中国の露天掘り/環境処理無頓着のローコストで、他国がギブアップしたものです。価格が上昇すれば再度生産も可能です。資源が枯渇している訳ではないからです。但し、高くなると省資源/節約して同機能を引き出す技術開発で使用量が減り、価格は下がります。昨年前半高値から後半の下落は、この模様を表しています。シェールガスと同様に、採掘での公害が発生するものなのです。対策には、投資が必要でコストアップとなりますが、石油が高騰するとともに、天然ガス採掘も再生エネルギー開発バイオマスも進んでいます。 …この記事の「排水とヒ素」の問題は、ナノテクノロジーによる解決手段も出来ており、コストとどのように調和できるかにかかっています。

 

地熱発電所の排水が新たな鉱脈になる: ニュースの社会科学的な裏側

 

今や家電製品や電気自動車に欠かせないリチウムだが、未採掘の資源量は十分にあるにも関わらず、偏在が理由で寡占状態になっており、供給不足が心配されている(POPSCI)。この寡占状態を打ち破る可能性のある新技術が開発された(Technology Review)。

塩湖かん水から精製する方法が主流なのであるが、チリのアタカマ塩湖、アルゼンチンのMuerto塩湖、中国のチベット自治区や青海省、米国のはネバダ州西部のシルバー・ピーク(写真)などが代表的な産地だ(生産国 - リチウム)。多くの産地では、18から24ヶ月間、リチウム濃度を増すために、かん水を日干しにして炭酸リチウムを得ている。写真の青緑のプールがその施設だ。

米国のシルバー・ピークでは採掘を行っているが、コスト競争力に劣る。そこでSimbol Materials社は地熱発電所に注目をした。地熱発電所は熱水や蒸気を汲み上げてタービンを回して発電するため、排水を出す。同社はこの排水中(30%の固形物を含む)のリチウムや亜鉛を回収し、さらに排水を地下に還元する算段だ。加熱されているため、炭酸リチウムを濾して得ることが容易らしい。

同社は既にパイロット施設を稼働しており、さらに商業施設として50MW級の地熱発電所をカリフォルニア州インペリアルバレーのソルトン湖近くに建設しており、2012年に年間1万6千トンの炭酸リチウムの生産を期待している。世界第三位の生産者が年間2万2千トンだ。同社は2020年までに生産量を3倍にすること目論んでいる。

追記(2012/01/23 09:30):日本の地熱発電所の熱排水はレアメタルが含まれていると言う報道等はなく、むしろ砒素を大量に含んでいるケースがあり、廃棄物が公害問題になっている。


 


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