温度差での発電は出来ることは知っていましたが、この様な形で利用することを初めて知りました。海の環境改善にも役立ち、魚にも良いのであれば、養魚場とのコラボも考えられますね。大いに期待です! 潮流発電とも絡めた開発となることでしょう。 一番下に発電コスト比較を載せていますが、かなり変化してきています。再生エネルギー系のコストダウンはもっと早いかもしれませんね!
【海洋温度差発電】沖縄県、温度差発電実証へ 実海域で検証、世界初 : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース) 2012年(平成24年)1月29日 [日曜日]先勝
沖縄県が県海洋深層水研究所(同県久米島町)で2012年度、海水の温度差を利用して電力を生み出す「海洋温度差発電(otec)10 件」の100キロワット級発電プラントを設置し、実証試験を始めることが26日、分かった。県によると、商用化を想定した実際の海域での実証試験は世界初だという。
海洋温度差発電は、表層の比較的温かい海水で沸点が低いアンモニアなどを蒸発させてタービンを回した後、深層の冷たい海水で再び液体に戻す仕組み。国内では佐賀大海洋エネルギー研究センターが佐賀県伊万里市で30キロワット実験プラントを稼働させているが、一部を外部電源に頼っている。
沖縄県の計画は、国内最大の深層海水取水設備がある久米島の研究所に発電プラントを設置し、連続運転する。実際の発電能力や稼働率を検証し、実用化、商用化に向けた課題を探る。
県は今春から、プラント建設に当たる企業の公募や設計を始め、13年初頭にプラントを設置し、1年間の連続運転に入りたい考え。
県産業政策課によると、事業費は約5億円の見込み。OTECは深層海水をくみ上げるのに最も費用がかかるが、今回の実証試験は既存の取水設備を活用するため、事業費は主に発電プラントの設置費で済むという。内閣府の交付金を財源に充てる方針で、2月の県議会に予算案を提出する。
(共同通信)
海洋温度差発電 (OTEC:Ocean Thermal Energy Conversion) | 株式会社ゼネシス
海洋温度差発電の特徴 クリーンで再生可能なエネルギー海洋温度差発電は、クリーンで再生可能な海水の温度差をエネルギー源としています。
多量なエネルギー海洋温度差発電の建設可能な国は約100ヶ国におよび、1兆kWの発電ポテンシャルがあります。
安定したエネルギー海洋温度差発電は、年間を通じて安定した電力供給が可能になります。これは、天候に左右され連続運転が困難である自然エネルギー利用の風力発電や太陽光発電に比べ、際立った特徴です。
地球環境問題に貢献海洋温度差発電は、CO2の排出が他に比べ極めて少ない発電方式です(100MWクラスでのライフサイクルCO2排出源単位: 0.014kg-CO2/kWh)。また、海洋温度差発電で用いた深層水を表層面に放水することにより、海藻類が成長し、CO2を吸収、海中への固定化を促進します。
その他OTECは深度800〜1,000mの深層水を汲み上げて使用するため、その深層水を養殖漁業、農業、地域冷房、ミネラル塩の製造、真水・ミネラルウォーターの生産、リチウムなどのレアメタルの採取などに副次的に利用することができます。これらの付加価値まで考えたポテンシャルは計り知れないものがあります。
海洋温度差発電 (OTEC)
1MW級 (実証機) : 40〜60円/kWh
10MW級 (商業化開始) : 15〜25円/kWh
50MW級 (完全商業化) : 8〜13円/kWh 80〜97% 発電単価 (円/kWh) 設備利用率 (%) 2010年 2030年 原子力 8.9以上 8.9以上 70 石炭火力(新政策シナリオ) 9.5 10.3 80 LNG火力(新政策シナリオ) 10.7 10.9 80 風力(陸上) 9.9〜17.3 8.8〜17.3 20 風力(洋上着床式) 9.4〜23.1 8.6〜23.1 30 太陽光(住宅用) 33.4〜38.3 9.9〜20.0 12
出典: 「コスト等検証委員会報告書」(図 36)主な電源の発電コスト(2004 年試算/2010 年・2030 年モデルプラント)、国家戦略室 エネルギー・環境会議 コスト等検証委員会 2011年12月