「蘇民将来子孫也」と記した「厄除粽(ちまき)」…懐かしいです!我が家の玄関の上に飾った「ちまき」についていた文字です!
日本最大級の裸祭『蘇民祭』いい男たちの躍動感あふれる写真集 – ロケットニュース24(β)
2012年1月29日に岩手県黒石寺で開催された、日本最大級の裸祭り『蘇民祭』。
毎年開催される日になると、東北地方をはじめとした全国から男らしいタフガイたちが集まる祭りだが今年はかなり参加人数が多く、なんと100人近い猛者どもが集まったのである!
祭事中にはフンドシ一丁で寺のなかにある泉の冷水をブッカケ体を清める『裸参り』や、2メートルほどの高さに組み合げられた火が点けられた木の上に上り邪気を払う『柴燈木登り(ひたきのぼり)』などが行われ、会場は荒々しい熱気に包まれた。
今回はそんななかでも、特に男らしいシーンを集めた写真集をお見せしたいと思う。全ての写真が見られない人は、(http://rocketnews24.com/?p=177205)こちらよりご確認頂きたい。
閑散とした雪国の夜が男たちにより一瞬にして熱気あふれる世界に変わるのは、とても見応え溢れるものだぞ!
祭祀蘇民将来の逸話を基に岩手県内を始め各地には蘇民祭が伝わっており、とくに奥州市水沢区の天台宗妙見山黒石寺の黒石寺蘇民祭は選択無形民俗文化財に指定されている。また、京都の八坂神社や伊勢・志摩地方の年中行事では、厄除け祈願として、茅の輪くぐりや「蘇民将来」と記された護符の頒布、注連飾りなどの祭祀が盛んに行われている。
京都祇園社の祇園祭は、元来は御霊を鎮めるためにおこなわれたのが最初であったが、平安時代末期には疫神を鎮め、退散させるために花笠や山車を出して市中を練り歩く「やすらい(夜須礼)」の祭祀となった。山車につけられた山鉾は空中の疫鬼を追いこむための呪具、花笠は追い立てられた厄鬼を集めてマツの呪力で封じ込めるための呪具であり、また、祭りの際の踊りは、本来、地に這う悪霊を踏み鎮める呪法であった。悪霊や疫鬼は、これらによって追い立てられて八坂神社に集められるが、そこには蘇民将来がおり、また、疫鬼の総元締めであるスサノオが鎮座して、その強い霊威によって悪霊や疫鬼の鎮圧・退散が祈願されたのである。
護符 晴明紋蘇民将来の護符は、避疫の利益があるとされ、スサノオ(牛頭天王)と縁の深い寺社で頒布されている。護符は、紙札、木札、茅の輪、ちまき、角柱など、さまざまな形状・材質のものがある。また、単に「蘇民将来」といえば護符そのものを指すこともある。護符には「蘇民将来子孫也」「蘇民将来子孫之門」といった文言や晴明紋が記されていることが多く、家内安全や無病息災のお守りとして門口に吊されたり、鴨居に飾られるなどする。八坂神社や信濃国分寺八日堂で頒布されるものが特に有名である。また、金神や歳徳神同様、蘇民将来も方位神として陰陽道に取り込まれている。
八坂神社(京都市)祇園祭の行われる7月には社頭にて「蘇民将来子孫也」と記した「厄除粽(ちまき)」が授与される。7月31日には摂社「疫神社」において「夏越祭」が行われ「茅之輪守」が授与される。他につり下げ型の八角木守もある。信濃国分寺八日堂(長野県上田市)六角柱のこけし型をなす。上田市指定有形民俗文化財に指定されているほか、毎年1月7日から8日にかけての八日堂縁日での頒布習俗が「上田市八日堂の蘇民将来符頒布習俗」として国指定選択無形民俗文化財にも選ばれている。陸奥国分寺薬師堂(仙台市若林区)八角柱で房のついたつり下げ型をなす。岩木山神社(青森県弘前市)紙製のお札で呪文と晴明紋が記されている。黒石寺(岩手県奥州市水沢区〈旧水沢市〉)当寺は黒石寺蘇民祭で有名。六角柱のつり下げ型をなす。笹野観音(山形県米沢市)八角柱の形状。紙製で梵字や五芒星を記したものもある。円福寺(千葉県銚子市)木製板状で梵字と呪文が記されている。竹寺(埼玉県飯能市)六角柱のこけし型。妙楽寺(長野県佐久市)木製板状で梵字と呪文・晴明紋が記されている。津島神社(愛知県津島市)六角柱のこけし型。松下社(三重県伊勢市二見町)注連飾り形状をしており、木札に「蘇民将来子孫家門」などと記す。伊勢志摩地方でよく見られる形式。祇園神社(神戸市兵庫区)六角柱のこけし型。紙の一端をこより状にしたものもある。