Quantcast
Channel: 鶴は千年、亀は萬年。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1727

メモ「日本人の冒険心/白瀬南極探検隊&マレーシアソニー」

$
0
0

 今流行だが、兵庫県知事から酷評されている「清盛」ではないが、平家物語にもある様に”栄枯盛衰”は世の常、あの時代を「知識体系を学んだ唐と藤原、宗と貿易で富を得た平家、蒙古と対決した鎌倉/源氏、明と敵対した豊臣、鎖国(中国とオランダとの限定貿易)の江戸/徳川、そして明治、米国に敗戦後の日本、、、そして今◯◯◯」この流れの中で考えると、民衆にも(洗脳先導されたかどうかは別として)精神的凸凹があり。

 近くで良き時代とされている「3丁目の夕陽」時代は、精神高揚期:大学卒業者は優秀な順番に官僚、商社マン、銀行員、情報システム関連、医療関連へと進んで行きました。そして、経済発展してバブル、その最中に育った今の50代以上は、60〜70年安保時代のモーレツ世代から転じて、大人しく利口に立ち回る事なかれが多くなったようです。企業でも今期待されているのは、”ハングリーさ”をより強く持っている30代〜40代なのです。ここに凸凹凸が現れてきています。

 海外志向も、団塊世代の英語を学ぶのも簡単ではなかった時代でも(英語の放送はNHKラジオニュース18:55〜5分のみ、あとはテープ、映画[DVDやビデオは未]ぐらいであった)随分強く必死さがあった。いまは英語を家で耳にしようとすれば、スイッチを入れれば延々と流れて行く。先日も企業の公用語を英語にした楽天やユニクロ、日産では、思う程の混乱もなく上手く進行しているとのこと。居たメンバーも優秀なのだろうが、昔と比べれば育って来ている環境が大きく違うので、スイッチが入れば対応してしまうのでしょう。

 自衛隊海外派遣の活躍も伝えられますが、若者たち中心の海外で活躍する日本人が話題になってきています。日本語学校が各地に出来ている様子は昔、英語学校〜教室がアメリカ人の若者でやって行った様子に似ています。(但しこの頃米国はベトナム戦争真っ只中であり、矛盾を含んだ多様性もありました)

 漸く社会の中心が、前向きで、それなりのハングリー精神を持った世代に入って来ました。バブルが弾けてそれ以降は余り良い思いをすることが無かったはずなのです。それでも電力使用量は数倍にも膨らんでいます。産業の発展もあったのですが、贅沢を制御できなかった故でしょう。

 311以降の反省から、心持ちや実際の省電節電も随分実施しています。科学技術も必要に応じてその発展スピードが飛躍的に速まることでしょう。企業が全て集中と選択、また主力を切り替えせねば生き残れなくなっています。開発も死活問題となっており、多少の首切りリストラでは生き残れないことが明確となって来ています。好悪は別として、戦時中は相当に技術開発は進行したと理解しています。同様の状況が日本全体を覆ってきています。いざ、前向きに復興と進行です!

明治の末に白瀬矗(のぶ)中尉が新聞に出した南極探検隊の募集記事には、「身体強健」などに加え「係累なきもの」という条件があ  :日本経済新聞

 明治の末に白瀬矗(のぶ)中尉が新聞に出した南極探検隊の募集記事には、「身体強健」などに加え「係累なきもの」という条件があった。妻子がなく面倒をみる親もいないことを挙げたのは、南極が生きて帰れるかわからない所だったからだ。

▼決死の覚悟を求めた呼びかけに300人の応募があった。食べ物も凍結する遠征だ。なかなかの大人数が名乗りを上げたというべきだろう。未知の世界をこの手で切り開いてみたい気持ちが、人々にあったからに違いない。30人弱が隊員に選ばれ、その中の一握りが日本人で初めて、南極大陸への上陸を果たした。

▼それからちょうど100年。日本を飛び出す積極性は受け継がれているか。マレーシアにあるソニーの家電生産会社は日本人の新卒募集で「卒業証書をもって、熱帯雨林へ」というキャッチコピーを考えた。100倍以上の倍率をくぐり抜けた新卒1期生が今春入社する。今の若者は内向きと決めつけるのは早い。

▼新興国市場の開拓を急ぐ企業は、現地駐在などでその先兵になる「グローバル人材」の育成が課題だ。台所事情が苦しい企業は多いが、韓国サムスン電子のように、若手を海外に長期滞在させるくらいの思い切りの良さがほしい。世界で自分を試そうという気概は健在だ。きっと期待に応えてくれるだろう。(12・3・5)

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1727

Trending Articles